あの6速MTと9速ATの両方を搭載するケーニグセグ新型CC850が限定50台即完売!デビュー20周年を記念して更に20台追加生産することを発表

まさかの僅か5日で完売!CC8Sのオマージュモデルは想像以上の注目度だったようだ

2022年8月20日、スウェーデンを拠点とするメガーカーメーカーでお馴染みケーニグセグが発表した新型CC850。

この車両は、ケーニグセグが2002年に限定8台のみ製造・販売した記念すべきデビューモデルのCC8S(後継モデルはCCR)をモチーフにした生誕20周年記念モデルで、世界限定50台のみ、そして真の車好きのために開発された「6速MTと9速ATを両方搭載」する究極のメガーカーとなります。

そんな新型CC850ですが、発表から僅か5日で限定50台全て完売したとのことで、しかもユーザーの希望に応えるため、更に追加生産することが明らかとなりました。


増産台数は生誕20周年記念にかけて+20台

今回発表された新型CC850に関して、ケーニグセグCEOであるクリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏によれば、「本モデルに対する反応は圧倒的だった。当初計画されていた限定50台はすぐに完売した。だから追加で20台生産するよ」とコメント。

元々はケーニグセグCEOの50歳の誕生日を祝うため、50台限定での販売を計画していましたが、今回の+20台の追加生産は同氏にとってもケーニグセグ社にとってもプラスに転じるもの。

この+20台は、CC8Sの生誕20周年記念に合わせてだと思われますが、これにより世界限定50台 → 70台に増えるものの、それでもプラグインハイブリッド(PHEV)モデルとなる新型レゲーラ(New Regera)に比べて10台少ない希少車であることに間違いなし。

限定台数が増えることについてVIP顧客の反応は?

なお今回の新型CC850の即完売&追加生産並びに世界限定70台に増やすことについて、ケーニグセグCEOは、早期的に予約・契約していたVIP顧客に意見を求めたところ、そのほとんどが「肯定的な反応」だったそうです。

それだけ一人でも多くの顧客にケーニグセグの良さを知ってほしいという想いがあったのかもしれないですし、ケーニグセグユーザーを増やすことにより、また新たなハイパーカー/メガカーの開発に取り掛かれるようサポートしていきたいという想いもあるのかもしれません。

少量生産型のケーニグセグだからこそ、台数を多く売ることで開発費をしっかり回収したい

ケーニグセグによる新開発&世界初の6速MT&9速ATを両立する「エンゲージ・シフト・システム(ESS)」は、同社が世界限定125台のみ販売したジェスコ(Jesko)のライト・スピード・トランスミッション(LST)がベースになっていて、9速のマルチクラッチユニットを持つことにより、デュアルクラッチ(DCT)とは異なって、隣のギア以外でも狙ったギア(9速→5速→2速等…)にそのままシフトできるメリットを持ち、しかもその重量はわずか90kgと超軽量。

ESSのシフトレバーはゲート付きで、スイスのクロノグラフを彷彿とさせるデザインを狙い、細心の注意を払って作られているとのことから、その分開発コストや製作費も相当にかかっていることは容易に想像できるかと思います。

これに加えて、クラッシュテストなども余計なコストをかけないために、僅か1台で効率よくテストをクリアしてきたでしょうから、こういった開発コストを回収するためにも、生産台数を増やすことは重要になってきます(もちろん、1台売るごとにしっかりとした利益が得られていればの話ですが…)。

2ページ目:そもそも新型CC850はいつ頃より生産・出荷・納車される?

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