えっ?「63」なのに2.0リッター直4PHEV?!フルモデルチェンジ版・新型メルセデスAMG C63 S Eパフォーマンスが世界初公開!システム総出力は680馬力を発揮

AMG C63だけはV8ツインターボPHEVを搭載してくると思ったが、まさかの2リッター直4ターボPHEVだった!

フルモデルチェンジ版・メルセデスベンツ新型CクラスをベースにしたハイパフォーマンスブランドのAMG C43が2022年4月に発表されましたが、今回Cクラスシリーズ史上最強ともいえる新型AMG C63 S Eパフォーマンス(Mercedes AMG C63 S E-Performance)が、2022年9月22日に世界初公開されました。

AMG C63に関しては、これまでV型12気筒自然吸気エンジンやダウンサイジング化されたV型8気筒ツインターボエンジンが搭載されてきましたが、何と今回の2023年モデルは、まさかの排気量2.0L 直列4気筒ターボエンジン+プラグインハイブリッド(PHEV)を搭載し、しかもシステム総出力は驚異の680psを発揮。

まさにV8ツインターボエンジン並みのスペックを持つ究極一台ともいえますが、一体どのようなモデルなのか、早速チェックしていきましょう。


新型AMG C63専用の装備も充実したエクステリア

こちらが今回世界初公開された、AMG Cクラスの最高峰ともいえる新型AMG C63 S Eパフォーマンス。

基本的にはAMG C43をベースにしながらも、AMG専用の縦型基調となるパナメリカーナグリルを採用し、ヘッドライト意匠はスタンダードなCクラス同様の三眼LEDヘッドライト+逆L字型LEDデイタイムランニングライトを搭載。

ただ、新型AMG C63ではC43と差別化するために細かい変更が施されていて、ノーズ幅が+76mmも大幅に拡大されたフレアフロントフェンダーが採用され、更に”Turbo E Performance”の専用バッジも貼付。

そしてボンネットには、従来のメルセデスのバッジではなく、初めてAMGのバッジが設けられているのも重要トピックス。

AMG C43では、6気筒エンジンからダウンサイジング化して直4ターボマイルドハイブリッド(MHV)を搭載しただけでも衝撃的でしたが、まさか「63」を名乗るモデルでも直4エンジンを搭載してくるとは…しかも駆動方式は四輪駆動(AWD)並び四輪操舵(4WS)を備えているとのこと。

直4ターボエンジンだけでもエンジン出力は476馬力を発揮?!

ちなみにベースとなるエンジンは、新型AMG SL43/C43と同じ排気量2.0L M139型直列4気筒ターボエンジンを搭載し、PHEVシステム無しでもエンジン出力476ps/エンジントルク545Nmを発揮(SL43で381ps、C43で408ps)するとのことで、これはメルセデスの直4エンジンとしては史上最高。

直4でここまでのパフォーマンスを提供できるのも凄いですが、ここに更に電動ブーストを加味することで、リアアクスルに電動モーター(スリップデフと2速ドライブユニット)と6.1kWhのバッテリーを搭載することでモーター出力204ps/モーター出力320Nmを発揮。

なお、AMGパフォーマンス4Maticにより、フロントアクスルはメカニカルに連結されているため、仮にパワーが過剰で後輪がスピンしてしまった場合は、電動モーターのトルクは自動的にフロントに配分されるところはAMG GT63 S Eパフォーマンスと同様。

2ページ目:直4ターボ+PHEVでのシステム総出力680ps/システムトルク1,020Nmとスーパーカー並み?!