恐れていたことが…ビッグマイナーチェンジ版・日産の新型フェアレディZ(RZ34)に販売停止&納車保留命令!9速ATモデルに不具合アリ…日本仕様も納期遅れの対象に?

2022-09-23

そういえば日本仕様の9速ATモデルもほとんど納車されていなかったな…

2022年の夏頃に発売され、日本国内でも少しずつ納車が進んでいる日産のビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)ですが、何とこのモデルの9速AT仕様に販売停止並びに組立済モデルの納車保留命令が下されています。

前回のブログでもお伝えの通り、厳密にはアメリカ市場向けとして販売されていた新型フェアレディZが対象で、6速MTモデルに関しては特に不具合などの報告は挙げられていないものの、今回のビッグマイナーチェンジで新しく導入されたジヤトコ製9速ATに潜在的な不具合が確認されたそうです。

しかもこの9速ATは、北米市場向けとしてラインナップされている新型フロンティア(New Frontier)や新型タイタン(New Titan)も対象のため、今後リコールを届け出ることになりますが、そうなってくると日本仕様やオーストラリア市場向けの9速ATモデルも同様の例により、生産一旦停止並びに出荷&納車保留になるのでは?との噂も浮上しています。


不具合の原因は、9速ATモデルのパーキングロックの不具合(停車していても車両が勝手に動く)

今回この問題を取り上げたのは海外カーメディアautoblog.comで、不具合の対象となったのは新型フェアレディZ[9速AT]/フロンティア[9速AT]/タイタン[9速AT]の3車種。

何れのモデルも、同じジヤトコ製のトルクコンバーターオートマチックを搭載していて、2020年~2022年に製造された20万台以上のピックアップトラックモデルに不具合の恐れがあるとのこと。

ロールアウェイ問題と呼ばれるパーキングロックによるブレーキをかけているにも関わらず、実際にはロックがかからずに車が勝手に車両が動き出してしまうという問題に(レーシングカーのように輪止めしないと大変なことに…)。

つまりは、パーキング爪(駐車位置に置いた際に車両を固定するコンパクトなタブ)が原因で発生しており、トランスミッションの他のコンポーネントに引っ掛かる恐れがあり、その場合は爪がかみ合わずに車が勝手に動くことを意味しています。

なお新型フェアレディZの販売停止命令並びに納車保留命令が下されたのは2022年8月29日だそうで(アメリカでは既に販売停止中)、現在この問題に関する調査が進められているとのこと。

今のところ9速ATモデルの不具合による事故などは報告されていないものの、ピックアップトラックだけで20万台以上とのことなので、新型フェアレディZも含めるとその規模はかなりのものになりそう(日産の修理・交換費用の負担だけでとてつもない金額になりそうですが…)。

2ページ目:アメリカ市場向けだけでなく、日本仕様の新型フェアレディZ[9速AT]も対象に?納期はまた更に遅れる?