【今までありがとう】ランボルギーニ・アヴェンタドールが2022年9月26日で生産終了。累計生産台数は11,465台と歴代V12モデルとしては最多に

フラッグシップV12モデルで約11年間に渡り1万台以上生産されたのは驚き

ランボルギーニのフラッグシップV12モデルとして2011年~2022年まで販売されたアヴェンタドール(Lamborghini Aventador)。

遂にこのモデルが2022年9月26日をもって「全ての生産を終了した」ことが明らかとなりました。

ランボルギーニの公式プレスリリースによれば、2011年~2022年までに生産された台数は11,465台とのことで、これまで生産されてきた歴代V12モデルとなるムルシエラゴ(Murcielago)やディアブロ(Diablo)、カウンタック(Countach)よりも最多で、唯一の1万台超えとなります。

なお11,465台目となる「最後のアヴェンタドール」ですが、世界限定250台のみ販売された新型アヴェンタドールLP780-4ウルティメ・ロードスター(Ultimae Roadster)で、仕様としてはランボルギーニのアドペルソナム(Ad Personam)プログラムによって実現した特別なライトブルーカラーで、スイスの顧客に向けて出荷されました(最後のアヴェンタとしてプレミア付きそう…)。


歴代V12フラッグシップを足し合わせても、アヴェンタドールの総生産台数には及ばない圧倒的なビジネスモデル

こちらが一番最後に製造されたというライトブルーのアヴェンタドールLP780-4ウルティメ・ロードスター。

ランボルギーニのフラッグシップV12モデルとしてだけでなく、アウディ傘下に入りながらもランボルギーニのオリジナルモデルとして自社開発エンジンを採用した”ある意味貴重な”モデルです(ウラカンはアウディR8のエンジンを共用)。

ちなみに歴代V12モデルの各総生産台数は以下の通りですが、先代ムルシエラゴに比べてアヴェンタドールは2倍以上作られていることがわかりますし、「歴代フラッグシップV12モデルとなるミウラ/カウンタック/ディアブロ/ムルシエラゴを足し合わせてもアヴェンタドールの方が多い」ことも確認できますね。

◇350GT(1964年~1966年):143台程度

◇400GT(1966年~1968年):224台程度

◇ミウラ(1966年~1973年):750程度

◇エスパーダ(1968年~1978年):1,217台

◇エスパーダ(1968年~1970年):225台

◇ハラマ(1970年~1976年):328台

◇カウンタック(1974年~1990年):2,001台程度

◇ディアブロ(1990年~2001年):2,903台

◇ディアブロ(2001年~2010年):4,099台

約11年に渡り排気量6.5L V型12気筒自然吸気エンジンを一貫して採用してきたのも拘りの一つ

ランボルギーニは、2011年にスイス・ジュネーブモーターにて初めて公開されたスーパーカーで、そのフロントのデザインモチーフは「カメムシ」と云われています。

パワートレインは、これまでの歴代V12モデルとして最強クラスとなる排気量6.5L V型12気筒自然吸気エンジンを搭載し、しかもこのエンジンが約11年間変更されることなく(排気量も変化していない)、チューニングアップの変化で最終型のLP780-4ウルティメ・ロードスターまで採用されてきました。

ランボルギーニCEOであるステファン・ヴィンケルマン氏は、「アヴェンタドールは、デザインとテクノロジーの点で2世代に渡って生きられ、他に類を見ない革新的なテクノロジーと圧倒的なパフォーマンスの卓越したパッケージを備えています」と述べています。

2ページ目:ランボルギーニが販売してきた歴代アヴェンタドールシリーズはどれだけ存在する?