これ本当?フルモデルチェンジ版・トヨタ新型クラウンにプラグインハイブリッド(PHEV)が設定されると報道!新型ハリアーPHEV/RAV4 PHVがベースか?

EVを推進するトヨタであれば可能性はあるが、一番の問題は「価格」と「納期」

2022年9月1日に発売されて1か月が経過し、全国のバックオーダー数が25,000台を突破したというトヨタのフルモデルチェンジ版・新型クラウンクロスオーバー(Toyota New Crown Crossover)。

トヨタは今後、2023年末までにクラウン群と呼ばれる派生車種を全4種類ラインナップする予定で、その記念すべき第一弾として新型クラウンクロスオーバーを発売し、その後はクラウンスポーツ/クラウンセダン/クラウンエステートの3車種をラインナップしていく予定です。

ちなみに新型クラウンは、日本市場向けだけでなく海外市場向けとして世界40か国での販売を予定していますが、グローバルモデルとして展開していく上での新たな情報が共有されています。

その新情報というのが、新型クラウンにプラグインハイブリッド(PHEV)が設定されるというもので、どうやら「トヨタCEOである豊田章男 氏が2022年9月末のアメリカ・ラスベガスで開催された会議にて発言した」と海外メディアが報じています。


真偽のほどは不明だが、事実であればトヨタはSUVベースのPHEVモデルを拡大していく狙い?

海外カーメディアMotor Trendの報道によると、現在新型クラウンクロスオーバーがラインナップするグレードは、排気量2.5L 直列4気筒ダイナミックフォースエンジン+電気モーターを組み合わせたロイヤル系のハイブリッドシステム(G/Xグレード)と、排気量2.4L 直列4気筒ターボエンジン+電気モーターを組み合わせたアスリート系のハイブリッドシステム(RSグレード)の2種類。

これに対し、新型クラウンPHEVの具体的なパワートレインは明らかになっていないものの、おそらく同じTNGA-Kプラットフォームを共有する新型ハリアーPHEV(New Harrier)や新型RAV4 PHVと同じパワートレインになる?との噂があるようです。

往復100km以内であれば、普段の通勤用としても重宝されるPHEV

なおハリアーPHEV/RAV4 PHVに搭載されるバッテリーパックは、何れも18.1kWhを搭載し、EVのみでの航続可能距離は90km程度となるため、普段の通勤用として活用するのであれば、自宅で夜間に充電して往復移動するだけでガソリンを消費することはほとんど無し。

そういった意味では、PHEVとしての本来の使い勝手の良さは活かされると思いますが、果たして全く同じバッテリー容量が新型クラウンにも搭載されるかは不明で、近しいスペック・航続可能距離を持つかまでは何とも言えないところ。

新型クラウンPHEVともなると、車両本体価格だけで700万ぐらいになりそうだ…

新型ハリアーPHEV/RAV4 PHV同様、おそらく新型クラウンPHEVの需要も一部のユーザーを対象に人気は得られると予想されますが、やはり気になるのは価格帯と納期面。

特に車両本体価格帯に関しては、スタンダードな2.5L NAハイブリッドで最大570万円(税込み)、スポーツ志向の2.4Lターボハイブリッドで最大640万円(税込み)となりますし、新型ハリアーPHEVで620万円(税込み)、RAV4 PHVで563.3万円(税込み)となるため、少なからずクラウンPHEVともなると700万円近くまで高くなることが予想されます。

あくまでも予想なので何とも言えないところですが、クラウンとて先ほどの2車種とほぼ同じスペックになるであろうパワートレインを搭載したモデルが売れるのだろうか?という疑問もありますが、もしかしたら「クラウンというブランド」で売れることも考えられるかもしれませんね。

2ページ目:新型クラウンPHEVが仮に登場するとして、もう一つ懸念されるのは納期問題