フルモデルチェンジ版・マセラティ新型グラントゥーリズモが世界初公開！MC20と少し異なるV6ツインターボを搭載する「モデナ／トロフェオ」、ピュアEVの「フォルゴーレ」の3種類が登場
ピュアEVだけかと思いきやガソリンエンジンも設定してきた新型グラントゥーリズモが遂にデビュー！
マセラティのフラッグシップ2ドアスポーツクーペでお馴染みグラントゥーリズモ(Maserati New Gran Turismo)が、遂に2022年10月3日にフルモデルチェンジ版として新しく発表されました。
既に何度かエクステリアデザインがリークされてきた新型グラントゥーリズモですが、実は今回発表されたのはピュアEVだけでなくガソリンエンジンも含まれています。
マセラティのハイパフォーマンススーパーカーである新型MC20同様に、様々なグレードが展開される予定で、より多くのユーザーに楽しんでもらえるようなラインナップになっているそうです。
ちなみにこちらが、新型グラントゥーリズモのエクステリア。
一見してどれも全く同じで、パワートレインも全く同じなのでは？と思ったりもしますが、どうやらV型6気筒ツインターボエンジンを搭載するモデナ(Modena)やトロフェオ(Trofeo)、そして最もパワフル＆トルクフルな上位グレードのピュアEVモデルとなるフォルゴーレ(Folgore)の計3種類がラインナップされるそうです。
ボディサイズも大きくなり、より存在感が増した新型グラントゥーリズモ
早速新型グラントゥーリズモのエクステリアをチェックしていきましょう。
上の画像はピュアEVモデルのフォルゴーレで、スマート＆スタイリッシュでありながらも最もパワーを持った上位グレードとなります。
ちなみに新型グラントゥーリズモのボディサイズは、全長4,959mm×全幅1,957mm×全高1,353mm、ホイールベース2,929mmと全体的にサイズアップしていて、V6モデルのトロフェオに関しては、モデナ／フォルゴーレよりも僅か＋7mm長い全長4,966mmとなっているようです。
画像を見てもお分かりの通り、先代(2007年～2019年)から大きく進化させたような長いボンネットと低いフロントノーズが印象的で、ボディは以前よりもスカルプチャー。
MC20やグレカーレの要素も含まれたマセラティらしいスポーツカー
なお本モデルを担当したデザイナーによれば、伝統的なグランドツアラーのプロポーションのために前輪とドアの間の距離を広げながら、ベルトラインと全高をかなり低く保つことに成功したと説明。
特徴的なディテールには、通気孔が組み込まれたクラムシェルボンネットや、トライデントマークのエンブレムが付いたフロントローノーズ、そして新型MC20と新型グレカーレ(Grecale)にインスパイアされたフェンダーに取り付けられたヘッドライト、力強いリアフェンダー、水平基調のスリムなLEDリヤテールライトが採用されるなど、マセラティの現代のデザイン言語を上手く活かした内容に。
新型グラントゥーリズモのグレードは全3種類、見分け方ってあるの？
今回発表された3グレードのスタイリングの違いは微妙なところですが、唯一大きな違いとしては、ピュアEVのフォルゴーレではフロントバンパーのインテークが小さくなり、グリルパターンも異なるということ。
そしてV6エンジン搭載のモデナに関しては、フロントエプロンがダーク色に仕上げられていて、同じV6モデルのトロフェオでは、よりスポーティなインテークトリムとバージョン固有のスプリッターがボディ同色の部分で採用されています。
他のポイントも見ていくと、足もとにはフロント20インチ／リア21インチの前後異径のアルミホイールが装備され、最も印象的なホイールデザインは、やはりピュアEVの3本のメインスポークと空力特性を考慮した独特の整流付きスポークではないかと思われます。
リヤビューでグレードによる違いが明確に
そしてピュアEVのフォルゴーレに関しては、他のV6モデルと大きく異なって両サイド2本出しのエキゾーストパイプがインストールされておらずクリーンな印象を与えていますね。
ちなみにこちらがエントリータイプのモデナですが、マフラーは両サイド2本出しのクワッドエキゾーストパイプをインストールするも、先ほどのフォルゴーレ同様に控え目なディフューザーを採用。
そしてこちらがV6エンジンを搭載するハイパフォーマンスグレードのトロフェオですが、先ほどのモデナに比べて過激なカーボンファイバ製リヤスポイラーや、フィンの付いたカーボンリヤディフューザー、そしてリップスポイラーを装着するなど、その一つ一つのアクセントは非常にアグレッシブ。
こうして細部のデザインを見ていくと、各グレードの違いが明確になっていてユニークな仕上がりになっています。