【被害総額数十億円?】ブガッティ・シロンやランボルギーニ・シアン/チェンテナリオなどがハリケーン&水害に?→なお画像はフェイクながらも予期せぬ形で炎上

確かにパッと見だと本物のようにも見えるが、細かく見ていくと不自然な部分も多くみられる

2022年9月29日、アメリカ・フロリダ州中部を襲ったという熱帯性暴風(ハリケーン)イアンですが、こうした自然災害により、世界限定375台のみとなるマクラーレンP1含む様々なスーパーカーが水害に遭い、その近況をオーナー自身がSNSを通してレポートしていたことが大きな話題となりましたが、今回とある画像がTwitterやインスタグラム、TikTokといったSNSにて拡散され予期せぬ形で炎上しています。

その画像というのが、今回のアメリカ・フロリダ州にて発生したハリケーンが他のエリアでも発生し、仮にスーパーカー/ハイパーカーを所有しているオーナーにも同様の被害が発生したら?というものを想定したイメージCGが公開。

ただ、そのイメージCGが妙にリアルだからなのか、それとも拡散した人物が、あたかも「本当に水害などで廃車になってしまった」という誤った投稿をしてしまったからなのかはわからないものの、その誤った情報が拡散されて大変な事態になっているようです。


予期せぬ形で誤った情報が拡散されてしまったフェイク画像を見ていこう

ちなみにこちらが、世界限定500台のみ販売されたブガッティ・シロン(Bugatti Chiron)の水害をイメージしたというCG画像。

確かに本物のようにも見えますし、フロリダ州にてハリケーンが発生したというタイムリーな時期を考えたら「本物」に思えてしまう所は致し方ないところ。

但しこの画像は、あくまでも製作者がフォトショップ等で作成したフェイク画像であるため、実際にこのモデルが水害で廃車となったという事実はなく、それについてもTikTokを通して釈明。

しかし、既に誤った情報が拡散されてしまい「なぜこのような嘘の情報を拡散するんだ?」「ハリケーンで甚大な被害を受けた人々への侮辱だ」など、事態はあらぬ方向へと向かってしまい収集がつかない状態に。

ちなみに水害による被害を受けたということであれば、そこまで期間は経過していないため、まるで納屋に眠っているかのように大量の砂埃が付着することもありませんし、エアインテーク周りに不自然な蜘蛛の巣が大量に張られることも考えにくいと思うんですね。

天井の街灯や仮置きスペースも本物の写真とは思えないほどにCG感強めなのも確認できます。

マクラーレン・セナのCG画像は最もフェイクだとわかりやすいかも…

そしてこちらも世界限定500台のみ販売されたマクラーレン・セナ(McLaren Senna)の水害をイメージしたCG画像。

こちらも細かく作り上げられていますが、ボディ全体に付着した砂埃やリヤメッシュグリル、鍛造アルミホイールの不自然さ、本物と大きく異なるリヤミドシップエンジンフードの形状、そしてリヤウィングに付着した蜘蛛の巣など、やはり細かく見ていくと不自然な点もかなり多いですね。

あと、これは非常に細かいのですが、仮に今回の水害がアメリカにて発生したのであれば、セナのマフラーは上方3本出しではなく2本出しが正しいところ。

北米仕様と非北米仕様でマフラー本数が異なる

エキゾーストサウンドの騒音規制がより一層厳しくなっていくなかで、ノンハイブリッドモデルのマクラーレン・セナの3本だしマフラーには、サイレンサを設けることでエンジン始動時や低速域・低速走行時には3本目のテールパイプを活用することでノイズを許容レベルまで低減しサウンドを分散させることが可能。

そして、高速走行時には、バッフル及びエキゾーストは上2本のパイプを通って送られ、下部のパイプは完全に閉鎖されるとのことで、こういった3本出しモデルはEU仕様と呼ばれているようです。

一方でアメリカ等にて納車される2本だしエキゾーストパイプは、3本だしに比べてどの程度デシベル値が異なるのかは不明ながらも、非EU仕様と謳われるだけあってバルブコントロールも無しですし、低速域であろうと高速域であろうとノイズコントロールは行われず爆音で走行が可能となっています。

2ページ目:まだまだ出てくるスーパーカー/ハイパーカーの水害をイメージしたCG画像…そして、過去にはフェイク画像を拡散したことで逮捕者も?