日産NISMO CEOがフルモデルチェンジ版・新型GT-R R36もしくは後継モデルを示唆?「今後10年以内にハイブリッドスポーツモデルとしてデビューすることを期待してほしい」
ようやく日産NISMO公式が次期GT-R R36もしくは後継車種等について言及
過去これまで様々な噂が浮上していた日産のフルモデルチェンジ版・新型GT-R R36もしくはGT-Rの後継モデルについて。
今回、大手カーメディAUTOCARがニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(ニスモ/NISMO)CEOである片桐隆夫 氏とのインタビューにて、次期GT-Rもしくはその後継車種についてコメントし、より具体的な情報が展開されています。
どうやらNISMOが展開するスポーツモデルについては、今後10年以内(2032年まで)にGT-Rの間接的な代替えモデルとして機能する可能性があり、パワートレインはハイブリッド(HEV)システムを採用する予定で、日本での販売に始まり、欧州やイギリス、アメリカでも展開される計画とのこと。
厳密に次期GT-Rなのか、GT-Rの後継車種なのかについては明らかになっていない
改めてニスモCEOである片桐隆夫 氏によると、このハイブリッドスーパースポーツモデルについては、厳密に次期GT-R R36のことを示しているわけでも、R35の後継車種であることを示しているわけでもなく、あくまでも「GT-Rの間接的な代替えモデル」というところに留まっているのもポイントで、もしかするとGT-Rとはまた異なる車種という可能性も考えられそう。
ただAUTOCARの取材に対し「NISMOブランド専売として販売する計画で、非常にエキサイティングなモデルとして導入するだろう」とのことで、加えて「日産にとって欧州市場は非常に重要なビジョンがある。このモデルは更に特別なものになり、新モデルの心臓部として機能する」と説明していますが、もしかするとハイブリッドモデルとしてだけでなく、ピュアEVスポーツカーとしても登場するのではないか?という見方も。
欧州市場向け含め、日産/NISMOのフラッグシップスポーツとなりそう
ちなみに欧州市場では、厳しい排ガス規制や騒音規制などの絡みでGT-R R35だけでなくビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ(New Fairlady Z, RZ34)も販売されていないため、そろそろ欧州市場向けにもスポーツモデルの展開が期待されていて、そのきっかけに今回のNISMO専売となるスポーツモデルが挙げられているようです。
ハイブリッドシステムには何が採用される?やはりソリッドステートメントバッテリー?
NISMOといえば、2022年4月にAUTECH(オーテック)との経営統合で新たな一歩を踏み出したわけですが、もしかするとその記念すべき一歩として、GT-Rの代替えとなるハイブリッドスポーツカー計画が進められているのかもしれません。
但しここで一番の問題は、一概にハイブリッドスポーツカーといっても具体的な情報が出ていないということで、日産のお家芸ともいえるe-POWERを採用するのか、それとも某カーメディアが報じているマイルドハイブリッドシステムが搭載されるのか、はたまたこれまで明らかになっていない新世代バッテリー(全個体電池/ソリッドステートバッテリー)が搭載されるのか?など、気になるポイントは多数。
仮にハイブリッドスポーツモデルに新世代バッテリーなどを搭載する場合、スポーツモデルの”キモ”ともいえる重量や発電力、そして実用性といった要素を満足する必要がありますし、特に環境法規制が厳しく謳われる欧州市場での導入のハードルも高そう。
ただその一方で、全個体電池の本格的な実用化は早くて2028年頃とも報じられていますし、先ほどのニスモCEOの「今後10年以内」がそれに合致することから、やはり新世代バッテリーを搭載しての市販化という線が濃厚なのかも。