中国ホンダがフルモデルチェンジ版・新型ブリーズを世界初公開!「ヴェゼル顔」ながらもCR-Vの置き換えモデル。更に新型シビックタイプR(FL5)TCRレースカーも登場

中国が全く新しいデザインの新型ブリーズを世界初公開!

本田技研工業と広汽集団との合弁で設立した中国企業の広汽本田(GAC-Honda)が、第二世代モデルとなるフルモデルチェンジ版・新型ブリーズ(Honda New BREEZE)の内外装デザイン並びに主要諸元、そしてグレード別価格帯を公開しました。

このモデルは、もう一つの中国の合弁企業である東風本田・新型CR-Vの姉妹車で、最近何かと話題となっているラージサイズミニバン・オデッセイ(Odyssey)と、その姉妹車であるエリシオン(ELYSION)、そしてハッチバックモデルのシビック(New Civic)と、その姉妹車であるインテグラ(New Integra)のような関係。

今回発表された新型ブリーズは、先代モデル同様に2列5人乗りと3列7人乗りの2種類がラインナップされ、プラットフォームやパワートレインは新型CR-Vがベースになるも、フロントマスクはどことなく新型ヴェゼル(New Vezel)っぽいデザインとなっています。


新型ブリーズはどことなくヴェゼル顔で独特

こちらが今回世界初公開された新型ブリーズ。

これまでのホンダのデザインアイコンであるハニカムアッパーグリルではなく、ロアグリルに移行することでCR-Vとの差別化を図り、更にフロントヘッドライト意匠は、上部に水平基調のLEDデイタイムランニングライト+リフレクター式の三眼LEDヘッドライトの組合せることで新型ヴェゼル風に。

そしてリヤクォーターから見るブリーズのボディスタイルを見ると、その伸びやかな全長は2列5人乗りだけでなく3列7人乗りもラインナップするような期待が込められています。

先代よりも長くなり、車内の居住性を確保した新型ブリーズ

こちらはサイドビュー。

この独特のグリーンカラーが何とも言えない雰囲気で、初代ヴェゼルに採用されていたシルバーミストグリーンメタリックをイメージさせるような懐かしさもあったり。

そしてボディサイズは、全長4,716mmでホイールベースは2,700mmと、CR-Vよりも全長+22mm/ホイールベース±0mmで、先代ブリーズに比べて全長+80mm/ホイールベース+40mm延伸され、室内空間も広くなっているそうです。

インテリアは近年のホンダのアイコンを上手く共用

インテリアは、ここ最近のホンダのアイコンにもなっている水平基調を意識したインパネやダッシュボードが採用され、3連ダイヤル付きのエアコンや、シフトブーツ付きとなるセンターシフトなど、直感的な操作性の強化を意識したレイアウトとなっています。

ちなみにメーターデザインは、10.25インチのフル液晶メーターを採用し、フローティングタイプのセンターナビゲーションディスプレイは、おそらくZR-Vや新型ステップワゴン(New STEPWGN)にも採用されている11.4インチだと予想。

そしてステアリングホイールの6時の部分には、ZR-V同様にステアリングヒータースイッチらしきものが確認できますね。

そして新型ブリーズより採用される新機能として、ドライバー異常や周辺環境を検知し事故のリスクを減らすことで、ドライバー運転負荷をさらに軽減する新機能Honda SENSING 360を追加するとのこと。

このHonda SENSING 360は、中国市場を皮切りにグローバルへと展開するもので、レベル3で培った技術を活かした従来機能に加え、より高度な安全運転支援機能へとアップデートされるそうです。

エンジンは1.5リッターターボのみだが、将来的にはPHEVも追加予定

続いてパワートレインですが、排気量1.5L 直列4気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力193ps/最大トルク243Nmを発揮、トランスミッションはCVTのみ、駆動方式は前輪駆動(FF)/四輪駆動(AWD)の2種類をラインナップします。

今回はガソリンモデルのみのパワートレインとなっていますが、2023年にはプラグインハイブリッド(PHEV)も追加予定とのこと。

最後に気になる新型ブリーズの価格帯ですが、2022年12月13日時点では明確になっていないものの、既に中国で発表されているCR-Vの185,900中国元(日本円に換算して約367万円)に近い価格帯となることが予想されています。

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