スバル・アセントに約29万台の大量リコール→「車が燃える恐れあるため、ガレージやカーポートに駐車しない」よう指示。この他、アルピーヌA110やルノー・メガーヌRS、メルセデスベンツ新型Cクラスにもリコール

最悪の場合、車両が燃える恐れアリ

スバルのフラッグシップSUVでお馴染みとなる北米市場向けアセント(Subaru Ascent)の1車種・287,000台(その内アメリカ向けは271,694台)に大量リコール。

対象モデルとしては、2019年~2022年に製造された車両が対象になるとのことで、「車が発火する危険性があることから、ガレージやカーポートに駐車しない」ように警告しているとのこと。

具体的には、車の正温度係数(PTC)ヒーターの配線に不具合があるとして、一部の車のアース線が正しく固定されていない可能性があり、端子が溶けて車両が発火する危険性ががあるとのこと。

現時点で不具合や事故、負傷者などの報告は挙がっていないものの、どのタイミングで炎上するかわからないという危険が潜んでいることを考えると、一刻も早く対策品に交換してほしいところですね。

今後、2回目の修正が必要になる車両も?

スバルによると、アセントの所有者には60日以内にメールで連絡し、車両点検と修理が完了するまでの間、「構造物の中や近くに駐車したり、エンジンをかけたまま車を放置したりしない」ように指示。

また焼け焦げたような匂いがしたり、ダッシュボードや足元から煙が出ているを確認した場合、すぐに車両を停止するよう呼び掛けています。

今回のリコール届出後、2か月以内に自然発火しない場合は、スバルディーラーがPCTヒーターアースボルトを交換し、必要に応じてアース線とコネクタも交換しますが、2回目の修正が必要になるのは全体の0.6%(約172台)だけだと説明しています。


走行中にエンストする恐れアリ

続いては、アルピーヌの2ドアスポーツモデルとなるA110の1車種・計1,043台にリコール。

不具合内容としては、燃料ポンプのインタンクユニットにおいて、樹脂製インペラーとカバーのクリアランス設計が不適切なため、燃料温度の上昇によって樹脂製インペラーが変形することがあるとのこと。

そのため、カバーと接触し、燃料ポンプモーターが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがあるとしてリコールを届け出ています。

対象モデルをチェックしていこう!

気になる対象モデルは以下の通り。

これによる事故は起きていないものの、既に76件もの不具合が報告されており、市場からの情報により明らかになっています。

【リコール対象モデル一覧】
[対象型式/対象車台番号/製作期間/対象者台数]

[アルピーヌA110]
・ABA-DFM5P/VFAAEFD0059280376~VFAAEFD0XJ0786246/平成30 年2 月1 日~令和2 年7 月9 日/571台

・7BA-DFM5P/VFAAEFD0064085473~VFAAEFD0XM0823588/令和元年9 月16 日~令和3 年10 月20 日/169台

・7BA-DFM5P1/VFAAEFD0066061954~VFAAEFD0XL0814694/令和2 年7 月1 日~令和3 年8 月25 日/80台

・7BA-DFM5P2/VFAAEFD0067525464~VFAAEFD0X68424796/令和3 年7 月1 日~令和3 年11 月25 日/68台

・7BA-DFM5P3/VFAAEFD0067710596~VFAAEFD0X67710590/令和3 年8 月30 日~令和4 年5 月23 日/26台

・7BA-DFM5P4/VFAAEFD0068899017~VFAAEFD0X69262906/令和3 年11 月19 日~令和4 年5 月24 日/129台

改善措置としては、全車両、インタンクユニットを対策品に交換し、また外-3203未実施車については、更にエンジン制御ユニットのプログラムを最新バージョンに書き換えるとのことです。

最悪の場合、発煙に至る恐れアリ

続いては、アルピーヌA110とルノー・メガーヌRSの2車種・計771台にリコール。

不具合内容としては、ターボチャージャーの潤滑オイルパイプに亀裂が生じてオイル漏れが発生し、車内でのオイル臭や警告灯が点灯することがあるとのことで、また最悪の場合、発煙に至るおそれがあるとしてリコールを届け出ています。

対象モデルをチェックしていこう!

気になる対象モデルは以下の通り。

これによる事故は起きていないものの、既に13件もの不具合が報告されており、本国メーカーからの情報により明らかになっています。

【リコール対象モデル一覧】
[対象型式/対象車台番号/製作期間/対象者台数]

[アルピーヌA110]
・7BA-DFM5P/VFAAEFD0264085474~VFAAEFD0266112144/令和元年 9 月 16 日~令和2 年10 月27 日/96台

・7BA-DFM5P1/VFAAEFD0765529586~VFAAEFD0066112093/令和 2 年 7 月 1 日~令和 2 年 10 月 23 日/12台

[ルノー・メガーヌRS]
・ABA-BBM5P/VF1RFB009K0797660~VF1RFB000L0810717/令和元年 7 月 2 日~令和 2 年 5 月 21 日/159台

・7BA-BBM5P/VF1RFB007K0793915~VF1RFB000L0813830/令和元年 6 月 5 日~令和 2 年 7 月 13 日/504台

改善措置としては、全車両、ターボチャージャーの潤滑オイルパイプを対策品に交換するリコール作業を実施するとのことです。

2ページ目:メルセデスベンツ新型CクラスやEクラス/GLCクラスなどに大量リコール!