【走行距離は地球4周分！】「世界で最も走られている」フェラーリ812スーパーファストでアウトバーンに挑戦してみた！カタログスペック以上の351km/hを記録した件
ちなみに日本には35km以上も走らせた「世界で最も過走行のフェラーリ458イタリア」が存在する
世界には様々な過走行モデルが存在しますが、今回登場するのは「世界で最も走られているフェラーリ812スーパーファスト(Ferrari 812 Superfast)」。
「世界で最も走られている」というのは、世界で走行距離が最も多いという意味で、何とその距離は地球4周分とのこと。
ちなみに日本だと、「てっちゃん458」という人物が所有するフェラーリ458イタリアは、2022年12月時点で驚きの約35万km(351,205km)とのことですが、こちらは世界で過走行の458イタリアといわれています。
ただ所有10年でシャシーや内装ダッシュボード、そしてエンジンが破損するといったトラブルが続き、いよいよエンジン載せ替えか…？という状態に来ているようです。
世界で最も走られている812スーパーファストを見ていこう
こちらが今回公開された、世界で最も走られているフェラーリ812スーパーファスト。
このあとご紹介する走行距離の割には、フロントバンパーやエアインテーク、ホイールは非常に美しい状態でキープされていて、もしかするとボディ全体にプロテクションラッピングを施工しているのかもしれませんね(最初のインプレッションシーンでは、キズや汚れなどが全く確認できない)。
もちろん、それだけ手入れや定期的なメンテナンスを施しているのだと思いますが、これまでにどれだけのメンテナンス費用(維持費)が掛かっているのかも気になる所です。
海外カーメディアAutoTopNLチャンネルによって公開された今回のモデルですが、厳密にどのタイミングで納車された個体かは不明ではあるものの、2017年4月に生産をスタートしたため、仮に2018年頃に納車を迎えたのであれば約5年ほど所有していることに。
そして、この約5年間で走られた距離は16万km以上とのこと(年間で3.2万km以上！)。
こちらが実際の走行距離。
何と「165,080km」とのことで、地球1周分が約4万kmですから、地球4周分の走行距離ということになります。
しかもこのモデル、従来の812スーパーファストとは異なり、Noviteによるチューニング・カスタムも施されているため、更にエンジン出力が向上しているとのこと。
エンジン出力は＋40ps／最大トルクは＋33Nmアップしたモンスター
スタンダードな812スーパーファストだと、排気量6.5L V型12気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力800ps／最大トルク718Nmを発揮しますが、今回Novitecチューンにより、最高出力840ps(＋40ps)／最大トルク751Nm(＋33Nm)まで向上し、更に最高時速もカタログスペックの340km/h以上よりも更に速くなっているそうです。
※スペチアーレモデルの812コンペティツィオーネで最高出力830ps／最大トルク692Nmを発揮
812スーパーファストは普段の足使いに！ ← 一体なぜ？
オーナー曰く、普段の移動使いから長距離移動まで812スーパーファストを足車としてフル活用しているとのことですが、見た目やブランド、そしてスペック含めてあまりにも過剰スペック。
しかしながら、オーナーにとって812スーパーファストを毎日乗ることは「普段のモチベーションを高めるためのきっかけ」になっているそうで、自身のライフスタイルには欠かせない一台になっているようです。
実はかなり実用性の高い812スーパーファスト
リヤハッチゲートをオープンしてみると、アルカンターラ製トノーカバーやバッグなど、生活感が漂ってきますね。
よくよく考えてみると、812スーパーファストはフェラーリのフラッグシップGTモデルとして販売されましたが、V型12気筒自然吸気エンジンを搭載しながらも、こうしてリヤトランクが大きく設けられ、それでいて乗り心地はロングドライブに適したカタさとフレキシブルな足回りを有しているため、ここまで実用的なハイスペックGTは他に無いんじゃないの？と思わせるほど。
458イタリアや488GTB／488ピスタなどのF1 DCTとは異なり、812スーパーファストのDCTはショックが少なくて非常に滑らかなシフトアップ＆ダウン。
そのため、オートマモードでの加速はシームレスで常に伸びを感じられるため、ここまで乗員に配慮した滑らかなスポーツGTは世界唯一だと考えられ、そう思うと「この車でどこへでも行きたくなる」という気持ちも理解できるところ。