僅か1ヶ月で1万台の受注!フルモデルチェンジ版・トヨタ新型アルファードやレクサスLM対抗の中国トランプチ新型M8が絶好調。他車種含めると2022年12月で累計4万台の受注を獲得

ラージサイズミニバンでありながらも、リーズナブルな価格帯が中国ユーザーの心を掴んだか

2022年11月に発表・発売された中国GACトランプチの新型M8。

同社のフラッグシップ&ラージサイズミニバンで、トヨタが2023年に発売するであろうフルモデルチェンジ版・新型アルファード(Toyota New ALPHARD, 40系)や、レクサス新型LMを対抗とする一台と考えられます。

この新型M8が発売されて約2か月となりますが、2022年12月の僅か1ヶ月で1万台の受注を獲得していたことが明らかとなりました。


ミニバンだけでなく、SUVやセダンの受注も好調

2023年1月1日に中国メディア・広汽伝祺がプレスリリースにて公開した販売データによると、以下はあくまでも一部になりますが、中国トランプチは2022年12月だけで全車種含め累計40,000台の受注を獲得していたことが明らかとなりました。

【2022年12月度の月間販売台数一覧】

◇M8(ミニバン)・・・1万台以上

◇GS8(SUV)・・・6,000台以上

◇インバオ(セダン)・・・6,000台以上

◇EMKOO(SUV)・・・5,000台以上

◇M6 PRO(ミニバン)・・・5,000台以上 等

以上の通り、内外装デザインを見ても高級志向のブランドというイメージの強いトランプチですが、発表直後から何かと揶揄されてきた新型M8の月間販売台数もかなり好調。

デザイン性の酷評は一過性に終わることがほとんど?

新型M8に限らず、日本国内でホンダ新型ヴェゼル(Honda New Vezel)が発表された当初は、フロントがマツダCXシリーズ/リヤがトヨタ60ハリアー(Toyota Harrier)に似ていることから「CX-ハリアー」と揶揄されていましたが、発売されて2年以上が経過してからは、近未来的でクリーンな印象を持つBセグメントSUVですし、グレードによっては1年近くの長納期となるほどの人気モデルとなりました。

この他にも、2022年9月1日に発売されたばかりとなるフルモデルチェンジ版・新型クラウン(New Crown)も、デザイン性や駆動方式(FR → FFベースのAWD)の大胆な変更等、SNSでは大きな批判を受けながらも「発売1ヶ月で25,000台の受注」を獲得していましたし、それだけ批判や意見の対象となる一方で「多くの方に注目されている」ということになるのかもしれません。

新デザインや全く新しい機能を追加すると、SNSなどでは「そんなデザインで売れるわけがない」「誰もこんなデザインを求めていない。デザイナーはユーザーのことを何もわかっていない」「そんな機能を追加したら値段が上がるだろ!もっと安くしろ」といった意見も散見されるものの、今回のように2022年12月度の販売台数を見る限り、M8は発売直後から多くの中国ユーザーから支持されていることは確かだと思います。

そしてM8がここまで多くの受注を獲得できたのも、ラージサイズミニバンで豪華絢爛な装備をもちながら、リーズナブルな価格帯で販売していることが要因の一つではないかと推測。

2ページ目:新型M8の価格帯はいくらぐらいなのか?広州モーターショーにて出展されたトランプチの新型車とは?