ホンダ大丈夫か…中国向けHEVモデルを対象に20万台以上の大量リコールの恐れ。更にアメリカでは新型CR-VやHR-Vなど累計170万台以上がリコールの対象となる恐れ

今回中国にて問題視されているのはブレーキペダル関連の不具合

中国の国家市場監督管理総局より、中国ホンダがラインナップしているハイブリッド(HYBRID, e:HEV等)モデルのブレーキペダルセンサーに問題があるとして、20万台以上がリコールの対象となる恐れがあるようです。

2023年1月上旬時点では具体的な車種は明らかになっていないものの、製造プロセス中にブレーキペダルセンサーに導入された潤滑油があることを明らかにし、このオイルが時間の経過とともにセンサーの問題を引き起こす恐れがあるとのこと。

このリコール問題については、海外メディア・ロイター通信が明らかにしていて、対象となる車両は2018年10月8日~2020年9月7日に東風合弁会社を通じてホンダが製造した105,608台のハイブリッドモデルと、2018年8月27日~2020年8月6日までに広州汽車グループとの間で生産された95,081台のハイブリッドモデルとなっています(累計200,689台か…)。


リコールは2023年3月31日より開始予定!対象車種はHEVモデル全て?

そしてロイター通信に加え、ブルームバーグでも今回の不具合について報道されていますが、東風と広州汽車グループの両方が影響を受ける車両をテストし、必要なブレーキペダルコンポーネントを交換することが明らかになり。リコール作業は2023年3月31日から開始されるとのこと。

ただ具体的な車種が記載されていないことを考えると、東風本田と広汽本田が上記期間に製造したハイブリッドモデル全てが対象となる恐れも考えられそう。

このリコールは、現地生産台数が14%減少して162万台にまで落ち込んだ中国のホンダにとって、すでに困難な年であったことにさらに拍車をかけることになるわけですが、実はこれだけでは終わらないんですね。

アメリカでは170万台を超える大規模リコールの恐れも?

先程の中国でのブレーキペダルに関する不具合以外にも、アメリカでは2022年11月下旬にテールゲートのワイヤーハーネスに関する不具合があったとして11万台超えの大量リコールとなりました。

これは2015年10月29日~2019年6月1日までに生産されたピックアップトラック・リッジライン(Ridge Line)の1車種・117,445台を対象にしたもので、テールゲートを何度も開閉した後、ワイヤーハーネスの疲労で損傷する可能性があるとのこと。

そしてこのテールゲート問題以外にも、2022年12月末に米国運輸省の欠陥調査局によるとCR-VやHR-Vなど、推定1,720,768台の大規模リコールとなる恐れもあるそうですが、こちらについては具体的な不具合内容は不明。

リッジラインのテールゲートとはまた別の不具合となるのか、それとも中国でのブレーキペダルに関する不具合となるのかはわからないものの、ここ最近のホンダは何かと不具合が多いのも事実で、私が以前所有していた新型ヴェゼル(New Vezel)や、現在所有している新型ステップワゴン(New STEPWGN)でも不具合が起きているとのこと。

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