一体いくらになるんだ…超希少な日産スカイラインGT-R R34 M-Specニュルが競売に出品!18年間神奈川県のオーナーが所有し、NISMOによってリフレッシュされた極上の一台

ここまでコンディション抜群のM-Spec Nurは珍しいと思う

日本製(JDM)スポーツカーといえば、アメリカの一部地域を除いて導入されている独自の輸入規制「25年ルール」の影響により、新車価格の5倍以上にて取引されている例も珍しくありませんが、その中で最も人気のあるモデルが日産スカイラインGT-R(Nissan SKYLINE GT-R)。

特にR34シリーズに関しては、映画「ワイルド・スピード」にてブライアン・オコナー役のポール・ウォーカーが運転していたということもあり、アメリカでは大きな人気を得る一方で、日本国内で盗難被害が後を絶ちません。

そんななか、R34シリーズのなかでも非常に希少性の高いスカイラインGT-R R34 Mスペック・ニュル(SKYLINE GT-R R34 M-Spec Nur)が、オーストラリアの競売に出品され話題となっています。


ミレニアムジェイドにてペイントされたM-Spec Nurは僅か144台のみの生産

こちらが今回、海外オークションサイトBring A Trailerにて出品されているスカイラインGT-R R34 M-Spec Nur。

シャシーナンバーは「BNR34-403330」で、ボディカラーは現代のGT-R R35でも復活したミレニアムジェイド。

M-Spec Nurといえば、R34型のアルティメットスポーツグレードとしてV-SpecⅡ Nurと共に限定1,000台のみ販売されましたが、V-SpecⅡNurはスプリントレース志向のモデルとして、M-Spec Nurは耐久レース志向のモデルとしてラインナップされました。

ちなみに、M-Spec Nurの生産台数は僅か285台と云われていて、今回出品された車両は88台目であり、元々所有していた人物は神奈川県の日本人オーナーで約18年間(2020年まで)所有していたとのことですが、その後はオーストラリア・シドニーのコレクターへと渡ったそうです。
※M-Spec Nur×ミレニアムジェイドの仕様は僅か144台のみで、そのなかで「34」番目の個体なのだとか

当時は非常に珍しかったミレニアムジェイドですが、現代の特別仕様車GT-R R35 T-Spec(2022年モデルと2024年モデル)にも受け継がれたプレミアムカラーであり象徴の一つでもあります。

エクステリアの仕様を見ていくと、やはり従来のR34に比べてエアロパーツが充実しており、その多くにカーボンファイバーが使用されています。

専用パーツとしては以下の通り。

◇カーボンファイバー製リアディフューザー

◇リアフォグライト

◇リアワイパー

◇調整可能なリアウィング

◇サイドマーカーランプ

◇キセノンヘッドライト

◇プライバシーガラス

◇NISMOサイドスカート

◇リヤバンパースカート

◇ホイールアーチエクステンション

◇カーボンファイバー製リヤウイングブレード

◇交換用フロントスポイラー

専用装備が充実しているだけでなく2021年にNISMOによって一部パーツを新品にリフレッシュ

サイドビューはこんな感じ。

足もとには18インチのNISMO LMGT4ホイール×ブリヂストン製タイヤが装着され、2021年に「NISMOによって新たなホイールボルトが装着された」との記録があるようです。

足回りにおいては、電子制御のスーパーハイキャスリアホイールステアリングシステムが標準装備され、サスペンションには、リップルコントロールダンパーと呼ばれる従来のR34に比べて剛性の高いリアアンチロールバーが装備されました。

ブレーキング性能においては、スロット付きディスク上のゴールドペイントされたブレンボ製キャリパーが装着され強力に。

そして交換用ブレーキホースは、2021年にNISMOによって取り付けられたと伝えられ、まさに極上のコンディションを持っているようです。

2ページ目:気になるスカイラインGT-R R34 M-Spec Nurの予想落札価格は?