まさかのホンダ公式!フルモデルチェンジ版・新型CR-VをV6ハイブリッド&800馬力のインディカー仕様へと魔改造してみた。巨大リヤウィングとバタフライドアの存在感は強烈

まさにホンダの技術が結集したハイパフォーマンスモデル

2022年9月22日に北米市場向けとして発売されたホンダのフルモデルチェンジ版・新型CR-V。

日本市場では残念ながら販売されることはなく、フラッグシップSUVとして2023年4月21日に新型ZR-Vが発売される予定です。

トヨタRAV4などを競合とするCR-Vですが、何とホンダ公式が本モデルをベースにした魔改造モデルを世界初公開しました。

HPD(Honda Performance Development)のプロジェクトの一環として、2024年モデルのインディカーテクノロジーを搭載するCR-Vハイブリッドですが、どれほどのスペックを持つのかチェックしていきましょう。


見るからに普通ではない新型CR-Vハイブリッド・インディカー

こちらが今回、ホンダ公式によって公開された新型CR-Vベースのインディカーハイブリッド。

見るからにエクストリームな見た目ですが、ホンダによれば2024年のインディカーシーズン並びに新たなハイブリッドパワートレインの開発に向けて準備を進めているとのこと。

エンジンは、市販モデルのCR-Vハイブリッドに採用されるような排気量2.0L 直列4気筒エンジンではなく、インディカラー仕様の排気量2.2L V型6気筒ツインターボチャージャー+ハイブリッドシステムを組合わせているそうです。

強力なダウンフォース量を発生してくれそうな巨大リヤウィング。

ホンダパフォーマンスデベロップメント社長 兼 テクニカルディレクターであるデビッド・ソルターズ氏は、今回の開発モデルについて「CR-Vハイブリッドレーサーは、HPDとホンダの才能ある男性と女性エンジニアが、電動化やハイブリッド技術、100%再生可能燃料でどこに行くことができるかを調査するための、ローリング電化実験となっている」と説明。

V6ツインターボ+ハイブリッドにより、システム総出力は800馬力以上

改めてパワートレインを見ていくと、ボルグワーナー製EFR7163ターボチャージャーや、マクラーレン・アプライド・テクノロジーズ製400i ECU、およびスケルトン・スーパーキャパシターを備えたエンペルMGUハイブリッドモーターによってアシストされる、排気量2.0L HI23TT型V型6気筒エンジンを搭載。

ここに100%再生可能と主張するレース燃料を使用することで、システム総出力811ps以上を発揮することが可能とのこと。

何とリヤカウルがオープンし、ドア開閉もマクラーレンのバタフライドア(厳密にはバタフライハーフカット?)を彷彿とさせますが、エンジンはフロントマウントではなくリヤというのも驚き。

フロントサスペンションはNSX GT-3 Evo22から流用

ベースがSUVモデルとは思えない程の低さですが、ホンダによれば、アキュラNSX GT-3 Evo22から流用したフロントサスペンションをインストールし、更にダラーラ製IR-18インディカーから流用したリアサスペンションをインストール。

ブレーキ関連については、フロント380mm、リヤ355mmのブレンボ製ブレーキをインストールことで強力なブレーキング性能を発揮します。

2ページ目:ホンダ公式のイメージレンダリングではなく、実際に製造された本物のインディカー!近日中に実車の一般公開も?