【悲報】トヨタ・カムリが国内販売終了へ。フルモデルチェンジの予定も無く43年の歴史に幕…C-HRに続きながらもトヨタはどんどん新型車を展開へ

これまで様々な次期カムリの完成イメージレンダリングが公開されてきただけに、とても残念だ

2023年3月10日、トヨタ公式ホームページにおいてCセグメントクロスオーバーとなるC-HRが同年7月下旬で国内生産・販売終了することを明らかにしたばかりですが、これに続き、今度はミドルサイズセダンのカムリ(Toyota Camry)が国内販売を終了することが明らかとなりました。

読売新聞オンラインの報道によると、日本国内でのセダン需要低迷が大きな要因と考えられ、2023年3月22日時点で全国のトヨタディーラーに「国内販売終了」に関する通達があったとのこと。

2023年に入ってまだ3か月ほどですが、僅かな期間でトヨタの主要モデルが販売終了というのも驚きではあるものの、その一方でトヨタから新たな車種たちが次々登場することを考えると、販売需要の低いモデルがフェードアウトするのは致し方ないのかもしれません。


1980年にセリカカムリとしてデビューして43年、実はカローラ並みの長寿モデル

トヨタ・カムリといえば、カローラシリーズに続く長寿モデルとしても有名ですが、初代が誕生したのは1980年のセリカカムリ。

その後短いスパンで次世代モデルが誕生し、気が付けばカムリも10代目。

2017年にTNGA-Kプラットフォームを採用したカムリが誕生してから、日本市場向けはハイブリッドモデルが主流となり、更にこのTNGA-Kプラットフォームが、RAV4や新型ハリアー(New Harrier)、新型クラウンクロスオーバー(New Crown Crossover)、レクサス新型RX/NXへと波及。

前輪駆動(FF)ベースのミドルサイズセダンでありながら、より低重心化を意識したシルエットが印象的で、躍動感やスポーティさが加味されたところも魅力の一つでした。

年間での販売台数は、ヤリスの約22分の1

そんなトヨタの数少ないセダンタイプとなるカムリですが、読売新聞の報道によるとミニバンやSUVなどの人気に押されてしまい販売が低迷しているとのことで、一般社団法人・日本自動車販売協会連合会の調査結果によると、2021年度の販売台数は僅か8,933台で、エントリーコンパクトモデルのヤリス(Yaris)の約191,000台に対して約22分の1程度。

カムリの国内販売を終了することにより、SNSでは「何でカムリを販売終了するんだ」「購入を検討していたのに…」といったコメントも見受けられますが、生産終了するわけでもなく、あくまでも日本国内での販売を終了するだけ。

日本市場向けのカムリを購入できるのは、今ある在庫車両や中古車両、もしくは逆輸入する形になるとは思いますが、またいつかセダン需要の復活が見られたときに、カムリの再販もしくはフルモデルチェンジという形での復活を楽しみにしたいところです。

2ページ目:非公式ながらも公開されたフルモデルチェンジ版・新型カムリの完成イメージレンダリングは?