とんでもないお宝が出てきたな…納屋に何十年も放置されてきた特別なフェラーリ20台が発見され競売へ!何とモロッコ王族が所有していた個体から、レースに参戦した個体まで
(続き)アメリカの納屋にて発見されたフェラーリモデルたちを見てこう
そしてここからは、どういったモデルが出品されるのか簡単にチェックしていきましょう。
フェラーリ250GTクーペ・スペチアーレ(1956年式)
まずは1956年式のフェラーリ250GTクーペ・スペチアーレ。
このモデルは、モロッコ国王モハメッド5世が元々所有していたという一台で、1956年に登場したスーパーアメリカスタイルのコーチワークを備えた「世界に僅か4台」しか存在しない超希少モデルとのこと。
この車のコンディションはそこまで宜しくはないものの、V型12気筒自然吸気エンジンを搭載し、今後落札するコレクターによってレストアされる候補No.1の個体だと云われています。
なお予想落札価格は、170万ドル~230万ドル(日本円に換算して約2.4億円~3.2億円)。
フェラーリ275GTB/6Cアロイ(1965年式)
続いては、1965年式フェラーリ275GTB/6Cアロイ。
このモデルは、1966年のタルガ・フローリオのレースに出場する前に、トリノモーターショーにて特別展示された一台だと云われています。
特徴としては、軽量合金ボディと6個のキャブレターを搭載した「最初のロングノーズ275GTB」と云われています。
予想落札価格は、200万ドル~250万ドル(日本円に換算して約2.8億円~3.5億円)。
フェラーリ500モンディアル・スパイダーシリーズⅠ(1954年式)
そして、個人的に最も興味深いのが1954年式のフェラーリ500モンディアル・スパイダーシリーズⅠ。
錆びて朽ちた状態ではあるものの、実はかなり素晴らしい実績を残した一台とのこと。
もともとこのモデルは、ピニンファリーナスパイダーのコーチワークを身に着けていたものだそうで、元スクーデリアフェラーリのドライバーであるフランコ・コルテセ氏が使用するために、スクーデリア・グアスタラの代表フランコ・コルナッキア氏によって購入されたモデルと云われています。
なおコルテセ氏は、この車を使用して1954年のミッレミリアレースにてクラス4位(総合14位)を獲得したとのこと。
その後、この車はスカリエッティによって改造され、1956年のタルガ・フローリオを含めたレースに参戦し続けた実績があるため、見た目はこのような状態ではあるものの、予想落札価格としては160万ドル(日本円に換算して約2.2億円)と予想されています。
フェラーリ512BBコンペティツィオーネ(1978年式)
詳細は省きますが、他にも1978年式のフェラーリ512BBコンペティツィオーネも出品。
フェラーリ410スーパーアメリカ(1956年式)
これまたクラシカルな1956年式のフェラーリ410スーパーアメリカも。
フェラーリ365GTB(1971年式)
一体いくらになるんだ…1971年式のフェラーリ365GTB。
フェラーリ・ディーノ206GT(1968年式)
ボディコンディションは厳しい状態ながらも、高額値での取引が期待される1968年式のフェラーリ・ディーノ206GT。
フェラーリ250GTクーペ(1960年式)
そして1960年式のフェラーリ250GTクーペ。
これら含めた20台ものフェラーリが、果たして総額いくらにて落札されるのか気になる所ですが、少なからず40億円以上にて落札されることが予想されます。
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Reference:RMSotheby’s, CARSCOOPS