とんでもないお宝が出来てた…世界に僅か「3台」しか存在しないスバル・インプレッサ22B STiプロトタイプが競売に登場!更にロットナンバー「1」のホンダ・シビックが発見される

現存するのは僅か3台のみ!そのうちの貴重な1台となるインプレッサ22B STiプロトタイプが競売へ!

スバルが1998年に日本限定400台のみ販売したインプレッサ22B STi(Subaru Impreza 22B STi)。

本モデルをベースに、かつてスバルがWRCに参戦した際のパートナーだったプロドライブ社が、世界限定25台のみとなるコンプリートカーP25を販売し大きな話題となりましたが、今回そのベースとなるインプレッサ22B STiの更に希少なプロトタイプモデルが競売(シルバーストーン・オークション)に出品されることが明らかとなりました。

しかもこのプロトタイプモデルは、現時点で存在する3台の内の1台とのことで、イギリス・ラナーク出身のラリードライバーでお馴染みとなるコリン・マクレー氏が所有していた一台とも云われています。


コリン・マクレー氏が所有していた個体は、マフラー以外純正

こちらが今回出品される、1998年式でコリン・マクレー氏に贈られたスバル・インプレッサ22B STiプロトタイプ。

上の画像にもある通り、プロトタイプモデルであることを意味するロットナンバー「000/400」のビルドプレートもキレイに残されています。

オークションサイトに記載されている情報や画像をチェックしてみると、走行距離は僅か11,802km(7,450マイル未満)とほとんど走られておらず、加速を向上させるための最終駆動比4.444を備えたJDM仕様とのこと。

オークションの説明によると、本モデルで変更・カスタマイズされたのはマフラーのみとのことで、STiブランドのカバー付きフォグランプなどは標準装備。

もちろん、純正ノーマルのマフラーやタイヤなども全て保管されているとのことですから、いつでも純正に戻すことは可能。

当時の新車価格は500万円!WRカー再現に向けた採算度外視の専用モデル

パワートレインは、従来のインプレッサから更にサイズアップ&専用設計された排気量2.2L EJ22型水平対向4気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力は当時の日本の自主規制いっぱいとなる280psを発揮(低中速トルクを大幅に改善)。

また、WRカーを再現するために外装パーツなど多くの専用品が開発されたのも特徴ですが、ほとんどの専用パーツは別工場へと運ばれ、ほぼ全て手作業で取り付けが行われたため、そのコストは莫大なものと云われています。

ユーザー向け車両の本体価格は当時500万円と割高感はあるものの、専用エンジン&専用ボディ&日本限定400台のみであることを考えると、まさに採算度外視の一台ですし、日本市場で優に3,000万円を超えるほどのプレミア価値がついています(そのため日産スカイラインGT-R同様に盗難も心配される)。

もちろんこのほかにも、シングルプレートと比較してクラッチの圧着力が高いために、エンジンパワーを逃さず伝達することが可能なツインプレートレーシングクラッチを採用したり、強化されたドライブ&プロペラシャフト、大型ブレーキ、ドライバーが調整可能なフロントおよびリアディファレンシャルなどのユニークな機能を標準装備。

サスペンションにおいては、鍛造アルミニウムのロアリンクやローズジョイントのトランスバースリンク、ビルシュタイン製ダンパー、アイバッハ製スプリング、そしてスバルSTiの象徴の一つでもあるゴールドにペイントされたBBS製17インチアルミホイールも装着されています。

ところでインプレッサ22B STiの「22B」ってどういう意味?何が由来なの?

あとインプレッサ22B STiの「22B」の意味については諸説あり、既にご存じの方も多いと思いますが、当時の「555世界ラリー選手権」のスポンサーシップに敬意を表しているとのことで、「555」はコンピュータープログラミングで使用される16進数の「22B」に変換されたもの。

予想落札価格は、最低でも(日本円に換算して)7,000万円以上か

最後に気になるインプレッサ22B STiプロトタイプの予想落札価格ですが、シルバーストーンオークションの予想としては508,000ドル~635,000ドル(日本円に換算して約7,290万円~約9,110万円)と云われています。

2ページ目:生産第一号で全く公道にて走られなかったホンダ・シビックが発見される!