日本人オーナーにも納車されたアストンマーティン・ヴァルキリーの維持費が凄かった!初回点検だけで「トヨタ新型クラウン1台分」、3年間でランボやフェラーリが購入できるようだ

「公道を走れるレーシングカー」のため、維持費がかかることは理解できるが、改めて数字で見るととんでもなかった

アストンマーティンが世界限定150台のみ販売した、「公道を走ることのできるレーシングカー」でお馴染みヴァルキリー(Aston Martin Valkyrie)。

日本人オーナーでアルマダ会代表、そしてYouTubeチャンネル「パパパゴー【8885channel】」を運営する三浦陽成 氏にも納車されたことでも有名ですが、本モデルの維持費がとんでもない金額であるとして話題になっています。

過去これまで、スーパーカー/ハイパーカーのメンテナンスに関する記事をいくつかご紹介し、その中でも公道を走るモデルでトップクラスの維持費がかかるモデルといえばブガッティ・シロンでした。

そして今回公開されたヴァルキリーの維持費は、シロンをも上回る内容であることが明らかとなっています。

具体的にどれぐらいの維持費がかかるのか見ていきましょう。


ヴァルキリーの初回車検までの維持費はこうなっている

早速、アストンマーティン・ヴァルキリーの維持費をチェックしていきましょう。

今回この情報を掲載しているのは、フランスの自動車情報誌The Automobilistで、「初回1,000km点検」「納車後12か月(1年) or 走行距離5,000km到達時点検」「納車後24か月(2年) or 走行距離10,000km到達時点検」「納車後36か月(3年) or 走行距離15,000km到達時点検」の費用が掲載されています。

但し、この維持費はあくまでもその時に必要な最低限の点検費用のみで、走行距離や走り方次第で交換が必要とされるであろうオイル交換やタイヤ交換などの消耗品費用は含まれていないため、「必要最低減の費用」だと考えた方が良さそうですね。

【ヴァルキリーの初回車検までにかかる総維持費一覧(税抜き)】

◇初回1,000km点検:25,000ポンド(日本円に換算して約452万円)

◇納車後12か月(1年)点検:85,000ポンド(日本円に換算して約1,540万円)

◇納車後24か月(2年)点検:150,000ポンド(日本円に換算して約2,710万円)

◇納車後36か月(3年)点検:95,000ポンド(日本円に換算して約1,720万円)


◇初回~納車後36か月点検の総費用:355,000ポンド(日本円に換算して約6,420万円)

※1ポンド=180.76円にて換算(2023年7月19日時点での相場を参考)

以上が、アストンマーティン・ヴァルキリーにかかる必要最低限の維持費になります。

上の維持費は税抜きになるため、税込みとなると更に高額になるので注意。

3年間所有するだけでランボルギーニやフェラーリのスペシャルモデルが1台購入できる

3年間所有するだけで約6,420万円もの維持費がかかるとは…

ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ(Lamborghini Aventador SVJ)やフェラーリ488ピスタ(Ferrari 488 Pista)といった特別モデルに匹敵する金額であることがわかります。

初回1,000km点検だけでトヨタ新型クラウンクロスオーバーが購入できる

まず初回の1,000km走行後の点検だけで日本円にして約452万円が必要となりますが、トヨタ新型クラウンクロスオーバー(Toyota New Crown Crossover)が1台購入できるレベル。
※エントリーモデルのXグレードが435万円(税込み)

ヴァルキリーの場合、レーシングモデルをベースにしたエクストリームなロードゴーイングカーなので、従来のスーパーカーとは異なるメンテナンスが必要になるとのこと。

アストンマーティン専用アプリケーション向けに設計されたコスワース製の排気量6.5L V型12気筒自然吸気エンジンには、特別なメンテナンス項目が必要で、そのメンテナンス時間も複雑で膨大な時間を要するそうです。

2ページ目:ヴァルキリーの部品交換目安や、エンジン始動から動かすまでの儀式も凄かった!