シートの座り心地は明らかに違う！トヨタ新型ヴォクシー(ノア) vs ホンダ新型ステップワゴン vs 日産の新型セレナ(C28)の3台同時比較インプレッション
実際に運転席・助手席・後席に乗ってみて、3車ともに印象は大きく異なる
国産ミドルサイズミニバン御三家となるトヨタ新型ノア(Toyota New Noah)／ヴォクシー(New Voxy)、ホンダ新型ステップワゴン(Honda New STEPWGN)、日産の新型セレナ(Nissan New Serena, C28)。
これまで3車を所有するオーナー目線で様々なインプレッション比較記事をご紹介しましたが、今回は各車のシートの座り心地について比較インプレッションしていきたいと思います。
https://creative311.com/?p=152433おさらいにはなりますが、私が所有するミニバン3台のグレードとシート表皮は以下の通り。
◇トヨタ・ヴォクシー・ハイブリッドS-Z[2WD]
・シート表皮：合成皮革＋ファブリックのコンビシート◇ホンダ・ステップワゴンe：HEVスパーダ・プレミアムライン(SPADA PREMIUM LINE)[2WD]
・シート表皮：スエード調表皮＆プライムスムース(合皮)のコンビシート◇日産セレナe-POWERルキシオン(LUXION)[2WD]
・シート表皮：合成皮革
シートの座り心地で柔らかいモデルは？カタいモデルは？
早速、各モデルのシートの特徴についてチェックしていきましょう。
まず一番オーソドックスな比較ポイントとして「どの車が一番座り心地が柔らかいのか？」「どの車が一番座り心地がカタいのか？」などをメインに見ていきましょう。
但しここで注意してほしいのは、あくまでもこれはオーナー目線での評価になるため、シートのカタさや柔らかさの基準は、その人の感覚によって大きく異なるので参考程度に見て頂けますと幸いです。
[トヨタ・ヴォクシー(ノア)]
◇シートの柔らかさは？・・・シート座面がファブリックなので、座り心地としては柔らかめ寄り
◇シートのホールド感は？・・・シートホールド感としてはミニバン御三家のなかで弱めだが、シートに座った際の体圧分散がお尻に集中するイメージなので、長時間の運転だとお尻が少し痛くなる印象
◇シートで気になるポイントは？・・・前述の通り、長時間シートに座っているとポジションが気になって何度も座り直す(位置を調整する)ことが多め。体圧がお尻に集中するため、お尻に違和感を感じる？
[ホンダ・ステップワゴン]
◇シートの柔らかさは？・・・シート座面がスエード調表皮のため、座り心地としてはカタメ寄り
◇シートのホールド感は？・・・シートホールド感としてはミニバン御三家のなかで一番強めだが、シートに座った際の体圧分散が腰に集中するイメージ。そのため、信号待ちのときに時々シートのリクライニング角度などを調整する場面がある
◇シートで気になるポイントは？・・・ヘッドレストがかなり前方向に来ている印象で、どうしても姿勢が丸くなってしまう。そのため、前述のように腰に圧が集中してしまい、長時間運転は一番疲れてしまう(往復1,000kmを超える長距離運転の際は、とにかく腰が痛かった印象)
[日産・セレナ(C28)]
◇シートの柔らかさは？・・・シート表皮全体が合成皮革で、表皮の張り感は3車で一番カタそうに思えたが、実際に座ってみると3車で一番柔らかい(もっともソファーに近い柔らかさ)
◇シートのホールド感は？・・・シートホールド感はヴォクシーとステップワゴンのちょうど中間ぐらいで、体圧分散は腰やお尻に集中する感じでもなく、意外に疲れにくい印象(おそらく長距離運転で一番疲れていないのはセレナ)
◇シートで気になるポイントは？・・・着座部分含めてオール合成皮革なので、お尻を中心にとにかく滑りやすい。ジーパンやチノパン、ジャージであってもシートとの摩擦感は3車で一番小さい
以上が、ヴォクシー／ステップワゴン／セレナ(C28)の座り心地比較となります。
座り心地で一番評価が高いのは日産セレナe-POWER LUXION(C28)
こうした比較を行っていくなかで、総じて評価が高かったのはセレナe-POWER LUXION(C28)の合皮シートで、その次がトヨタ・ヴォクシー・ハイブリッドS-Zの合皮×ファブリックのコンビシート、そして3番目がホンダ・ステップワゴンe：HEV SPADA PREMIUM LINEのスエード調表皮×プライムスムース(合皮)のコンビシートとなります。
シートに座るまでのフロア位置の高さや、足もとスペースの狭さなど、「実際に座ってみるまでのアクセス性」においては、何かとセレナはマイナス評価になりがちではあるものの、いざ実際に座ってみてからの評価としては、全体的にバランスが取れていて個人的には高く評価しています。