(2024年)一部改良版・日産の新型フェアレディZ(RZ34)と特別仕様車NISMOが2023年8月1日に発表!NISMOは420馬力の控え目スペック…受注再開は無し

2023-11-05

遂に2024年モデルの新型フェアレディZ(RZ34)と特別仕様車NISMOが発表!但し受注再開せず

2022年7月に国内市場向けが発売されて1年以上が経過した、日産のビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ(RZ34)ですが、遂にビッグMC後”初”となる一部改良版が2023年8月1日に発表されました(発売は2023年10月下旬を予定)。

今回の一部改良では、前回のブログでもお伝えの通り、以下のポイントが変更・改良され、更に日本抽選限定1,200台のみとなるversio ST[9速AT]をベースにした特別仕様車NISMO、そしてディーラーオプションのカスタマイズドエディションが設定されます。

【(2024年)一部改良版・新型フェアレディZ(RZ34)の変更・改良内容一覧】

◇9インチNissan CONNECTナビゲーションディスプレイにAmazon Alexa(※1)を追加
※1:エクストレイル(T33)/セレナ(C28)にも設定

◇内装カラーに「ブルー」を追加(※2)
※2:version ST/version Tのみ選択可で、メーカーオプション+11万円(税込み)

◇ボディカラーに新色「432オレンジ」を追加(標準車のみ設定可能)
※3:メーカーオプション+11万円(税込み)

◇日本抽選限定1,200台のみとなる特別仕様車NISMOを設定

◇ディーラーオプション「カスタマイズドエディション」を設定

・フルパッケージ:967,560円
-フロントバンパー&グリル
-カーボンリヤスポイラー
-専用デザイン19インチアルミホイール
-専用デザイン再度エンブレム
-フードデカール
-ボディサイドステッカー

・エントリーパッケージ:552,200円
-フロントバンパー&グリル
-カーボンリヤスポイラー

今回は、特別仕様車NISMOを中心にご紹介していきたいと思います。


新型フェアレディZ NISMO(RZ34)では何が変化する?

こちらが今回、日本抽選限定1,200台のみ販売される特別仕様車フェアレディZ NISMO。

購入条件は、「2022年モデルのフェアレディZ(RZ34)を注文していて、未だ納車されていない”納車待ち”の方のみ」という、あまりにも厳しい制約・条件が設けられているため、NISMOの販売を心待ちにしていた方からすると「ふざけんなよ」案件。

しかも今回の特別仕様車は、version ST[9速AT]をベースにした特別チューニングモデルなので、トランスミッションは9速AT+パドルシフトのみで、6速MTの設定は無しなのが残念なところ。

エンジンスペックは405ps → 420psへと微妙にアップ

おそらくは、6速MTだとエンジン出力/エンジントルク共にキャパオーバーとなる恐れがある上、販売台数が少ないために開発コストを回収でき恐れがあることから、9速ATに限定したのではないか?と推測。

ちなみにフェアレディZ NISMO(RZ34)では、パワートレインは変わらず排気量3.0L V型6気筒ツインターボエンジンを搭載するものの、最高出力405ps → 420ps/6,400rpm、最大トルク475Nm → 520Nm/2,000rpm~5,200rpmとパフォーマンスアップしたものの、当初噂されていた最高出力500psの設定ではなかったですね。

トランスミッションに関しては、クラッチパックとソフトウェアが改良され、シフトダウン時間をほぼ50%短縮し、ローンチコントロールはよりアグレッシブな加速を提供するとのことですが、0-100km/hの加速時間は公表されていません。

この他のパフォーマンス面も見ていくと、どうやら標準車に比べてシャシーではさらに多くのアップデートが施され、ブーストとタービン速度の向上や、2024年モデルの新型GT-R R35 NISMOにも採用された独立したイグニッションスパークのタイミングストレージの採用、冷却効果を改善することでエンジン出力向上、そして電子ウエストゲートコントロールなど、NISMOだけの特別なパフォーマンスもかなり充実しています。

シャシーには、フェアレディZ(RZ34)特有のスタビライザーバーのおかげで、フロント・リアのサポートが追加され、ねじり剛性が+2.5%向上。

サスペンションは、チューニングを見直してバネレートを高め、ダンパーを大型化し、電動パワーステアリングにはニスモチューニングを採用しています。

更に日産は、システム全体が「ワンショット」ステアリングに向けて調整されており、ドライバーは必要最小限の調整でコーナーを完璧なラインにコミットできると主張していますし、より硬いサスペンション・ブッシュと、より硬いステアリングマウントにより剛性も向上しているとのこと。

2ページ目:フェアレディZ NISMO(RZ34)の細部の変更ポイントは?グレード別価格帯は?