トヨタ公式が新型ランドクルーザー250の2.4LターボHEVの燃費を「11.5km/L」とフライング公開→即削除。何とプラドの直4ガソリンよりも+3km/L優れている件

今後新型ランドクルーザー250の具体的な情報が展開されそうだが、そのまえに先行実車展示会は開催されるだろうか?

2023年8月2日にワールドプレミアされた、トヨタ新型ランドクルーザー250(Toyota New Land Cruiser 250)/ランドクルーザー70。

ランドクルーザー250は、日本市場でも高い人気を得ているランドクルーザープラド(Land Cruiser Prado)の後継モデルとしてラインナップされ、しかしプラットフォームは新型ランドクルーザー300やレクサス新型GX550/GX500hと同じTNGA-Fを搭載するため、走破性の高さや乗り味はプラドとは全くの別物になり、ボディサイズもランドクルーザー300と同等レベルとなります。

既に本モデルの内外装については、ワールドプレミアやプレスリリースにて明らかになっていますが、現時点で本モデルの特別先行展示会に関するスケジュールは展開されていませんし、仮に出展されるとすれば2023年10月に開催されるジャパンモビリティショー2023が濃厚でしょうね。

日本市場では、まず初めにプラドと同じ2.7L直4ガソリンモデルと、2.8L直4ディーゼルの2種類がラインナップされ、その後遅れる形でハイブリッド(HEV)モデルが設定されるとのことですが、早くも本モデルのハイブリッドモデルの燃費性能が「トヨタ公式」からリークされたと話題になっています。


リークされたのは、ランクル初の2.4Lターボハイブリッドモデルの燃費性能

今回ランドクルーザー250のハイブリッドモデルに関する燃費情報がリークされたのは、トヨタアメリカkの公式ホームページ。

パワートレインは、新型クラウンクロスオーバー(New Crown Crossover)RSにも設定されている排気量2.4L 直列4気筒ターボエンジン+デュアルブーストハイブリッド(アメリカではi-Force Max)で、その燃費性能は「11.5km/L(27MPG)」とのこと。

ちなみにこの燃費性能、トヨタアメリカの公式ホームページにて掲載された後に即削除されたとのことで、その後海外カーメディアCARSCOOPSがトヨタアメリカの広報部に問い合わせたところ「この数字は公式なものではないと」主張しているそうです(否定するのは当然といえば当然)。

この他トヨタ側は「米国環境保護庁(EPA)が推定するランドクルーザーの燃費性能は、2024年初めの車両発売に近い時期に発売されるだろう」と回答していて、加えて 「EPAが発表する前に公表されたという燃費評価は、単なる推定であり公式なものとみなされるべきではない」と強く回答したそうです。

アメリカ市場ではかなり優秀なスペックを誇るであろうランクル250HEV

仮に今回リークされたランドクルーザー250 HEVの燃費性能が「11.5km/L」だった場合、アメリカにて最後に販売されたV8エンジンを搭載するランドクルーザー(6km/L)の2倍近くの燃費性能とのことで、航続可能距離も走り方次第では2倍以上距離を伸ばせる可能性も。

参考までに、直列4気筒エンジンを搭載するフォード新型ブロンコ(Ford New Bronco)の燃費性能が8.5km/L(20MPG)で、直列4気筒エンジンを搭載するジープ・ラングラー(Jeep Wrangler)でも9.4km/L(22MPG)なので、ランクル250はどちらよりも優れていることがわかりますね。

現行ランドクルーザープラド(150系)のガソリン/ディーゼルモデルよりも優れた燃費性能

あとこれも驚きだったのは、日本市場向けとして販売されている現行ランドクルーザープラドの2.7L直4エンジンでも、WLTCモード平均燃費で8.3km/L、2.8L直4ディーゼルエンジンで11.2km/Lですから、よりパワフルでサイズアップしながら、おまけに燃費性能よりもトータルパフォーマンスを高めるデュアルブーストハイブリッドでこれだけの燃費性能であれば、プラドからの乗り換えのメリットは大きいかもしれないですね。

2ページ目:日本市場向けランドクルーザー250のパワートレインに落胆?ハイブリッドはどうなる?