フルモデルチェンジ版・(米)スバル新型インプレッサ/クロストレックに約3.5万台の大量リコール→エンジン停止の恐れ…更にトヨタ新型タンドラにも約16.5万台のリコール

日本でも新型インプレッサにリコールが届け出されたばかりだったが、アメリカでは更に深刻な問題に

以前、日本市場向けのスバル新型インプレッサ(Subaru New Impreza)にリコールが届け出されたばかりですが、今度はアメリカ市場向けとして販売されている新型インプレッサ/クロストレック(New Crosstrek)の2車種・35,796台以上に大量リコールが届け出されています。

米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)の公式プレスリリースでも公表されている通り、対象モデルの2車種にインパネハーネス周囲のクリアランスが不十分であることが明らかになったとのこと。

これにより、ハーネスがステアリングビームブラケットに接触する恐れがあり、その場合、ワイヤの絶縁が損傷したり、ワイヤが短絡したりする恐れがあるため、車両走行中にこれが発生すると、すぐにエンジンが停止 → 事故する恐れがあるとしてリコールを届け出ています。

不具合が最も多いのはクロストレックの約3万台

ちなみに、この不具合を発見したのはスバルの北米部門(つまりは自社で発見)で、2023年5月初旬にアメリカの港湾作業にてコンビメーターが作動しない車両を発見したことで、この問題の調査を開始。

その後、インストルメントパネルハーネスとステアリングビームブラケットの間のクリアランスの設計が適切でなく、ばらつきがあると接触する可能性があると判断しました。

今回の不具合に関して、リコールの対象となるのは以下の通り。

対象車種:クロストレック
製造期間:2023年2月20日~6月6日
対象台数:29,561台

対象車種:インプレッサ
製造期間:2023年3月24日~6月6日
対象台数:5,796台

改善措置としては、2023年10月3日より対象車両を所有するオーナーにリコール通知書類を送付し、インパネのハーネスを検査→ステアリングビームブラケットに追加のクランプを取り付けるリコール作業を実施するとのこと。

検査の結果、電線の絶縁が損傷していることが判明した場合は、損傷した電線に保護テープが貼付され、芯線が露出した場合はインパネハーネス全体を無償交換するとのことです。


最悪の場合、フロントフードを持ち上げるのが困難になる恐れも?

続いて、日本市場向けに販売されたシボレー・コルベットC8(Chevrolet New Crovette C8)の1車種・263台にリコール。

不具合内容としては、フード組付製造工程において、北米仕様と日本仕様の識別が不十分なため、北米仕様の部品が取り付けられたものがあるとのこと。

そのため、歩行者頭部保護要件に適合しないおそれがあり、また、北米仕様のフードラッチ等の構成部品が取り付けられたものがあるため、フード解放時にフロントバンパとの間に充分な隙間が確保されず、フードを持ち上げるのが困難となることがあるとしてリコールを届け出ています。

対象モデルをチェックしていこう!

気になる対象モデルは以下の通り。

これによる事故は起きていないものの、既に2件の不具合が報告されており、日本にて発見→本国アメリアにて調査を行っています。

【リコール対象モデル一覧】
[対象型式/対象車台番号/製作期間/対象車台数]

[コルベット]
・7BA-Y2XC/1G1Y92D42P5103136~1G1Y92D3XP5300191/令和4年8月17日~令和5年3月16日/263台

改善措置としては、全車両、当該コンポーネントを点検の上、必要に応じて正規品に交換するリコール作業を実施するとのことです。

2ページ目:トヨタ新型タンドラを対象に約16.5万台の大量リコール!