【衝撃】不正問題で生産停止中のトヨタ新型ライズHEVが「3万台」もの受注残→全てキャンセルで代替えモデルと納期は?2023年10月「3回目」となる最新工場出荷目途一覧を更新
まさかここまでの台数を残したまま、5か月間何も進展が無かったのは驚き
以前、5ナンバーSUVモデルでシリーズハイブリッドを採用するダイハツ新型ロッキー(Daihatsu New Rocky HEV)と、そのOEMモデルとなるトヨタ新型ライズHEV(Toyota New RAIZE HEV)が、社内にて不正認証試験を実施していたことが明らかとなり、その結果として2023年5月より生産・受注・登録・出荷停止となったことをお伝えしました。
これに加え、不正認証試験実施後の対応があまりにも遅く、不正発覚から5か月以上が経過した今でも目途は立っていないため、メーカー判断としては、これら2台の受注を取消しし、代替え案として他モデルを購入していただくという流れとなっています。
そしてこれら取消し・キャンセルされたモデルの台数がそもそも何台なのか?という疑問もありましたが、どうやらライズHEV/ロッキーHEV合わせて「3.5万台」もの受注取消しの対象となっているようです。
ライズHEVだけでキャンセル台数は「3万台」も…
国内自動車情報誌マガジンXさんの報道によると、どうやらライズHEVの全国の受注台数(未だ納車されていない分)は概算として3万台とのことで、更にベースとなっているダイハツ・ロッキーHEVは5,000台とのことから、これらを足し合わせての累計が約3.5万台という計算に。
割合としてはOEMモデルのライズの方が多く売れるのは納得ながらも、まさか3万台のバックオーダーを抱えていながら、これを全てを強制的に取消し・キャンセル → 「他のモデルを検討してください」とディーラーから顧客に伝えることがどれだけ大変なことなのか…
メーカー側は書面で簡単に指示・命令できるかもしれないですが、ディーラーともなると3万人の納車待ちだったユーザーに対して、担当スタッフさんたちが対面で対応しなきゃいけないわけですから、こればかりは「さすがにメーカー側のアフターフォローが無さすぎる…」と言わざるを得ない所。
トヨタの場合は代替え案はあっても、ダイハツは代替えできるモデルが無い
そこで気になるのは、ライズHEV/ロッキーHEVの購入を断念したとして、代替え車両はどうするのか?ということ。
例えばライズHEVの場合は、トヨタであれば5ナンバーから3ナンバーになってしまうものの、ヤリスクロス(New Yaris Cross)ハイブリッドに切り替えることが出来そうではありますが、サイズ面やデザインが異なるため(っというかAセグメントSUVモデル自体が国産メーカーに無い)、中々率先して切り替えることは難しそうですし、納期も更に待つことになりそう。
ダイハツは他メーカーの流出は避けられない?
一方でロッキーHEVに関しては、ダイハツのラインナップでは代替えモデルが存在しないために、マガジンXさんが予想している通り、他ブランドへの流出は避けられないと思うんですね。
果たしてトヨタ/ダイハツ共にどのような対応をとるのか、散々待たされた挙句、ただ「違う車を購入してください」と提案されただけではユーザーも納得できないでしょうし、販売店側もツラい日々を迎えることになるかもしれませんね(改めて大企業という名に胡坐をかいたメーカーの怠慢とお粗末さがよくわかる内容だと思う)。