フルモデルチェンジ版・ホンダ新型N-BOX Customターボ(JF5)の走りや乗り味はかなり進化した!三菱の新型デリカミニとの違いも明確で「それぞれに良さがある」

正直、ここまで全くの別物だとは思わなかったな…

2023年10月に私に納車されて2週間が経過した、ホンダのフルモデルチェンジ版・新型N-BOXカスタム・ターボ(Honda New N-BOX Custom Turbo, JF5)[2WD]。

前回のブログでもお伝えした通り、他に所有する三菱の新型デリカミニ(Mitsubishi New Delica Mini)T Premium[2WD]との違いを確認するため、両車乗り比べを実施することに。

その結果として、両車フロントフォグランプを点灯しない状態での明るさや、足回りや加速の違いなど細かくインプレッションしていきましたが、今回は主に走りの違いをインプレッションしていきたいと思います。


ホンダN-BOX Customターボと三菱デリカミニの加速フィールは?

まずは、N-BOX Customターボとデリカミニの走り・加速フィールについて比較していきましょう。

[ホンダN-BOX Custom]

・停車時からアクセルを軽く踏み込んでの回転数は2,000rpm~2,500rpm付近で、気付くと50km/h~60km/hにすぐ到達

・オンロードをメインとした走りだからなのか、高速道路を走行するとき以外は2,000rpm付近を行き来する形で、アクセルを離した時の強いエンジンブレーキやギクシャク感などはほぼ無し

・高速道路の合流車線から本線に進入するために一気にアクセルを踏み込んだときの回転数は3,500rpm~4,000rpmぐらいで80km/h → 高速巡航する際の回転数は2,500rpm~3,000rpmぐらいに落ち着く


[三菱デリカミニT Premium]

・停車時からアクセルを軽く踏み込んでの回転数は3,500rpm~4,500rpm付近で、ある程度の速度をキープするまでは低回転になりづらい

・オフロードやアウトドア向けの走りを想定しているからなのかは不明ながら、立ち上がりに高回転&高トルクを引き出すということは、泥濘のある道やゴツゴツとした岩場の路面を通過するためなのかも?

・高速道路でもN-BOXに比べると回転数は高く、特に合流車線での加速は4,000rpm~5,000rpm近くまで一気に回るため、車内に響くエンジンの唸りはデリカミニの方が大きい

全体的にフラットでシームレスな走りを求めるのであればN-BOX

以上のことから、一般道や高速道路も含めて、両車ともに軽自動車特有の唸るエンジン音はあるものの、N-BOXの場合は先代に比べて静粛性は向上したように感じられ、加えて加速時の回転数を抑えながらも強いトルクを感じれるような不思議な走りは、やはりN-BOX Customターボの方が良く感じられるところ。

それだけ停車時から高速域まで加速したときのシームレスさは、デリカミニと比較するまでもないので、メリハリを付けながらも落ち着いた走りを求めるのであれば、個人的にはN-BOX Customターボの方が魅力的。

もちろん、デリカミニにも良きところは多くあり、特にワインディングや地下駐車場でのキツイ傾斜の上りを通過する際には、立ち上がりのドカンと引っ張るようなトルクある走りは安心感があります。

それぞれ同じ直列3気筒ターボエンジンながらも、やはりメーカーによって走りの方向性が大きく異なるため、個人的には両車を比較できて本当に良かったと思うところ。

ちなみに三菱はアウトドアやオフロード、ラリーを想定するような力強さを売りにしているのだと思われ、一方でホンダは、オンロードでのキビキビとしたハンドリングマシンというイメージで、その思想がN-BOXにもしっかりと反映されているのはグッドポイントだと考えています。

2ページ目:雨天時の雨音が車内に大きく響くのはどちら?乗り味はどちらも優れている?

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

X(旧Twitter) で