転売する気満々!「新車未登録」の日産GT-R 50 by Italdesignが競売に出品!空調管理されたガレージにて保管され、一度も公道を走ることなく売りに出されるとは…

そもそも日産GT-R 50 by Italdesignが、世界限定50台ではなく18台のみだったということも驚き

日産GT-Rの生誕50周年を記念して、イタリアのコーチビルダー・イタルデザインとの共同開発によって発売されたGT-R 50 by イタルデザイン(Nissan New GT-R R35 50 by Italdesign)。

ベースとなるモデルは、ハイパフォーマンスモデルGT-R R35 NISMOで、その名称にもある通り、当初は世界限定50台だったものの、思いのほか注文が入らなかったために半分以下となる18台のみの販売となりました(以前は19台のみとの情報ですが、オークション情報によると厳密には18台のみの生産だとか)。

今回、その中でも中盤辺りとなる11番目のGT-R 50 by Italdesignが競売に出品されることが明らかとなったわけですが、色々と中身を見ていくと「かなり特別な仕様」になっているようです。


何と「新車未登録」!一度も公道にて走られることなく、最初から転売する気満々の個体だった

こちらが2023年11月25日、ドイツ・ミュンヘンのRMサザビーズ・オークションにて出品されるGT-R 50 by Italdesign。

画像にもある通り、ボディカラーはリキッドシルバーメタリックにて仕上げられ、更にオプションとなるニスモレッドでのディテールアクセントを追加。

メーカーオプションは総額60,000ユーロ(日本円に換算して約970万円)にまで上り、更に油圧&可変式の巨大リヤウィングもメーカーオプション扱いなのだそう。

しかもこのモデル、海外のオーナーに納車される前段階となる車両登録が行われておらず、いわゆる新車未登録車なのも驚き。

つまり、この車はオーナーのもとに「新車未登録」として納車されたまま、自宅の空調管理されたガレージにて今日まで長期保管されていたわけですが、オーナーは最初から公道にて走らせるつもりはなく転売する気満々だったということになりますね。

なおこのモデルは、エクステリアの変化においては、54mm低くなったルーフラインや、力強さを演出させるパワーバルジ、より薄く、よりアグレッシブなスタイルのLEDヘッドランプを採用することで、従来のGT-R R35とは大きく異なるデザインにアップデート。

車体番号も記載されていますが、本モデルは世界限定18台中11台目に製造された個体で、製造元を見るとイタリアのトリノ(Turin)であることも記載されていますね。

走行距離は僅か119マイル(192km)で、当然のことながら一度も公道にて走られていない

こちらはメーター情報。

ベースがGT-R R35 NISMOになるため、アナログメーターをベースにしつつも背景はカーボンファイバ製というところにスポーツカーとしての強いこだわりが感じられるところ。

そして走行距離は、工場出荷後の119マイル(192km)から一切変わっていないとのことで、そのまま積車にて自宅の方まで輸送されたそうです。

工場出荷のときには、既に200km近くのテスト走行が実施されている

オーナーとしては、できるだけ走行距離を伸ばしたくないという想いがあったのだと思われますが、本モデルの場合は製品出荷前に200km近くのテスト走行が実施されているんですね。

っというのも、コーチビルダー・イタルデザインの職人による手作業でボディパネルが製造されている上に、製造台数も僅か世界限定18台のみですから、抜き取り検査をするわけにもいかず、全ての組付けや品質などを評価する意味でも、約200kmにも及ぶ過酷なテスト走行は必須項目なのかもしれません(ブガッティ・シロン/ヴェイロンも、全数500km近くのテスト走行が実施される)。

ちなみに上の画像はリヤエンドになりますが、リキッドシルバーメタリックとは異なり、真っ黒なブラックパネルが何とも印象的で、更にGT-Rの特徴ともいえる丸形2灯式テールランプは上手く受け継がれています。

2ページ目:GT-R 50 by Italdesignの新車販売価格と予想落札価格はいくら?