トヨタ新型ライズHV/ダイハツ・ロッキーHVの不正問題から約7か月…メーカーからの対応が「あまりにも遅すぎる」「不誠実」として問題に
今回の一番の問題は、ダイハツ/トヨタの「ユーザー」と「販売店」へのアフターフォローレベルの低さ
2023年5月、ダイハツ新型ロッキー(Daihatsu New Rocky)HEVとトヨタ新型ライズ(Toyota New Raize)HEVの2車種が、認証試験において不正を行ったとして販売・製造・出荷・登録停止となったことをお伝えしました。
これに加え、ライズHEVの受注残は「約3万台」、一方でロッキーHEVは「約5,000台」だったことが発覚し、これらが受注キャンセル扱いとなり、メーカー側としては代替えモデルを提案するよう、販売店から納車待ちユーザーに対してアナウンスしています。
しかしながら、本問題が発覚してからこうした代替え提案を呼びかけるまでに半年もの期間がかかっており、販売店から頂いた情報によれば「メーカーの対応が不誠実でお粗末」「アフターフォローのレベルが低い」「トヨタは売りっぱなしのメーカー」といったユーザーからの不満の声が増えているようです。
最悪の場合、ライズHEVは廃盤になる恐れもあるようだ
私がいつもお世話になっているトヨタディーラーからの情報によると、メーカーから正式に受注キャンセルに関する通達が届いたのは2023年10月末~11月。
そのときには「ライズHEV/ロッキーHEV共に販売再開の目途が立っていない」との連絡があり、更に2023年2月にはガソリンモデルのライズ/ロッキー共に一部改良を控えているため、本来であればこの一部改良にハイブリッド(HEV)モデルも含まれる予定でしたが、その予定も白紙になっているとのこと。
HEVからガソリンへと流れているため、納期も更に延びている
ライズHEV/ロッキーHEVの販売停止により、ガソリンモデルへと変更する方も非常に多く、やはり「5ナンバーSUV」というコンパクトなボディサイズと取り回しの良さ、そしてBセグメントSUVとは異なるコストパフォーマンスの高さ(実質的にはHEVよりもガソリンモデルの方が安いので…)が魅力なのだと思われる一方、一挙にガソリンモデルの受注が増えたことで、納期も半年以上まで大幅に延びているとの情報もあるようです。
ダイハツ製HEVの廃盤が懸念される一方、ルーミー/トールのHEV版も心配の声が
一向に問題解決の兆しが見えないライズHEV/ロッキーHEVですが、トヨタディーラーの情報によれば、このままHEVモデルは廃盤になるのではないか?とも恐れている一方、2024年にデビュー予定となってるマイナーチェンジ版・新型ルーミー(New ROOMY)/ダイハツ新型トール(New THOR)のシリーズハイブリッドHEVモデルも、ダイハツでの開発・製造になるため、果たして本当に発売されるのか?といった不安もあるようです。
2ページ目:ライズHEV/ロッキーHEVの代替えモデルはヤリス/ヤリスクロス/カローラクロスだが、これにもちょっとした問題が?