総額7,300万円もするフェラーリ新型296GTBが欠陥だらけ?塗装表面には「ヤスリがけの跡」や「オーバースプレー」等…とても2,000万円超えのオプションとは思えない仕上がりに

フェラーリの塗装問題は以前より指摘されていたが、新世代フェラーリでもここまで不良が多いとは…

フェラーリ初となるV型6気筒ツインターボエンジン+プラグインハイブリッド(PHEV)を採用した新型296GTB。

新たなエントリーリヤミドシップスポーツカーでありながらも、システム総出力830ps/システムトルク740Nmを発揮し、0-100km/hの加速時間は僅か2.9秒、最高時速は330km/h以上のハイパフォーマンススポーツモデル。

日本国内でも徐々にユーザー向けの納車が進んでいますが、早くもこのモデルの塗装に関する不良・欠陥が多数あるとして、海外のディテール系YouTuberがその問題を指摘しています。

具体的にどういった不良・欠陥があるのか?早速チェックしていきましょう。


総額は約7,300万円!一見すると個性的で美しいグリーンカラーの296GTBだが…?

こちらが今回、塗装表面に不良・欠陥があると指摘されている296GTB。

フェラーリのコーポレートカラーといえば、イエロー系やレッド系が主流ですが、最近のフェラーリは特別なオーダーメイドプログラムによって、オーナー好みのボディカラーに仕上げることも可能なため、イエローやレッド以外のカラーを選ぶユーザーも多くなったように感じられます。

そのため、今回のメタリックグリーン系は結構珍しいとは思いますが、濃いめのグリーン(カーキに近い?)を選択するユーザーも徐々に増えている印象を受けます。

なお、アメリカでの296GTBの車両本体価格は338,255ドル(日本円に換算して4,970万円)と非常に高額で、更にここに160,000ドル(日本円に換算して2,300万円)ほどの高額なメーカーオプションが装備されているため、総額にして500,000ドル(日本円に換算して約7,300万円)と超高額。

細部には塗装剥げや磨き跡などの不良が多数

これだけ高額なモデルにもなると、塗装表面の完成度も高いのでは?と思われる方も多いと思いますが、実際のところ精度としてはそこまで高いものではなく、上の画像の通り塗装が剥げているところもあるようです。

ディテール系YouTuberのAMMO NYCチャンネルによれば、一見すると美しく見える296GTBではあるものの、細部を見ていくと…

・研磨残留物

・塗装面の渦巻き線(線キズ)

・オーバースプレー(均等に塗装されていない)

・ヤスリがけの跡

など、その仕上がりの精度は決して高いものではないと指摘。

せっかくなので、指摘のあったポイントをいくつか見ていくと、上の通りヤスリがけの跡(サンディングマークス)が確認できますね。

こちらは渦巻線のキズ。

バフ研磨の工程が上手くいかないと、上のような線キズが見られることもありますが、納車の時点でここまで明確な渦巻きの線キズが見えるのはショック。

そしてこちらは研磨(ポリッシュ)残留。

AMMO NYCチャンネルも「納車前の最終検査で一体何を見ているんだ?」と苦笑い。

こちらはオーバースプレーで、塗装面にムラが多く見られるようです。

こちらは斑点のようなものが見受けられますが、フロントフードやサイドパネルなどのあらゆるところで発見されているようです。

細部をチェックしていくと、やはり塗装ムラや磨き残しなどが多数見られるため、パネル部分によっては1,500番台の研磨でじっくりと塗装表面を磨いていく工程もあるなど、徐々に美しく仕上げていくAMMO NYC。

2ページ目:不良・欠陥は塗装表面だけでなく、車内のカーボンパーツにも?