トヨタ新型ライズHV/ダイハツ・ロッキーHVの不正問題から約7か月…メーカーからの対応が「あまりにも遅すぎる」「不誠実」として問題に

(続き)トヨタメーカーからの代替え案はヤリス/ヤリスクロス/カローラクロスの3車種だが…

ちなみに、今回のトヨタ・ライズHEV受注キャンセルに伴い、トヨタメーカーからの代替え案として一部改良版・新型ヤリス(New Yaris)/ヤリスクロス(New Yaris Cross)/カローラクロス(New Corolla Cross)の3車種が挙げられていますが、どうやらこれらのモデルの受注は、ライズHEVの受注キャンセルを受けたユーザーを優先的に対応するとのこと。

価格帯のサポートや謝礼金など、この辺りのディーラーからのアフターフォローには差があるかと思いますが、個人的に気になるのは納期。

改良版カローラクロスは、既に2023年11月下旬頃より納車が始まっていますが、ヤリス/ヤリスクロスの一部改良版は2024年1月からの発売になりますし、そして納車時期は2024年3月~4月頃。

つまり、不正問題が発覚してから約1年が経過した頃に、ようやく納車が進められるということになりますが、このアフターフォローの遅さに対してもユーザーからは不満の声が挙がっているため、今後の信頼性の大幅低下につながることは想像に難しくないと思います。
※ダイハツディーラーの場合、ロッキーHEVの代替え案は果たしてどうなるのだろうか…


メーカーは「代替え提案さえできれば問題ない」と思っているかもしれないが…

もし仮に不正問題が無ければ、今頃大量のバックオーダーを抱えていたライズHEV/ロッキーHEVは納車が進んでいたかもしれないですし、ここまでディーラーやユーザーも混乱することはなかったでしょう。

新しい車での新たな生活や、家族や友達との旅行など、様々な予定を組んだ上で納車を今か今かと待ち続けたオーナーも多かったのではないかと思いますが、なぜここまでメーカー側の対応(ディーラーへの通知)が大幅に遅れたのか、経緯も含めて説明責任を果たす必要があるように感じられますし、「代替え提案さえすれば問題ない」と思っているメーカー側の傲慢な対応にはとても残念に思うところです。

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