アルファロメオの「強烈なシャクレ顔」でワンオフモデルとなるカスターニャ・ヴィットリアが競売に登場するも全く売れず…トヨタが20車種のうち半数を受注制限

(続き)アルファロメオのワンオフモデルとなるカスターニャ・ヴィットリアを見ていこう

引き続き、アルファロメオのワンオフモデルとなるカスターニャ・ヴィットリアを見ていきましょう。

内装やエンジンはこうなっている

続いてインテリアは、ダークグリーンのレザーに張り替えられ、アルカンターラとウッドトリムが配置されたオシャレなレイアウトに。

キャビンには、ヴィットリアのブランディングロゴが追加されているため、一目でコーチビルドモデルであることがわかります。

そして気になるパワートレインですが、エンジンヘッドに”6C”と記載されている通り、75からキャリーオーバーされた排気量3.0L V型6気筒ブッソエンジンを搭載し、最高出力258psを発揮。

トランスミッションは5速MTで、駆動方式は後輪駆動[RWD]、サスペンションは本モデル専用に改良されているとのこと。

この他においても、フロント・リヤにKONI製ショックアブソーバーが採用され、フロントは独立式コイルスプリングを搭載。

足回りに関しては、ブレンボ製6ピストンブレーキを採用したことで走行性能を向上させているそうです。

予想落札価格は約2,480万円ながらも…?

そして最も気になる本モデルの予想落札価格ですが、カー&クラシックによれば135,000ポンド(日本円に換算して約2,480万円)と云われていたものの、残念ながら目標額には全く到達しなかったとのこと。

そのため、2023年12月11日時点では半額以下となる1,200万円にて販売されています。


トヨタは販売できる台数が限られているにも関わらず、新車・新型車はどんどん発表されるという矛盾

続いて、日本経済新聞が「トヨタ自動車の国内販売店で、主要車種の半数が注文できない異例の事態となっている」と報道しています。

ここに記載される主要車種とは、2023年6月に発売されたばかりとなる新型アルファード(Toyota New ALPHARD, 40系)/ヴェルファイア(New VELLFIRE, 40系)や、2023年10月~11月に発表された新型クラウンスポーツ(New Crown Sport)/クラウンセダン(New Crown Sedan)などが挙げられています。

この他にも、ミドルサイズミニバンでお馴染みとなる新型ノア(New Noah)/ヴォクシー(New Voxy)のHEVモデルも同様で、足元では受注制限は緩和しつつあるものの、昨今の諸事情による供給制約で生産できなかった積み残し分が影響しているとのこと。

販売車種はどんどん増えているにも関わらず、受注制限も増えているというのもまたおかしな話ですが、極端に言えば「作れない車を販売している」ようなもので、販売店側としても対応に苦慮しているのが実情。

おそらくメーカー側は、そのような販売店の実情を把握していながらも見過ごしている恐れがあり、ただひたすらに新車・新型車を発表・発売し続けているのではないかと推測。

まずは需要と供給のバランスを調整する必要があるわけですが、販売店側(現場)の意見を聞き入れる姿勢を持たない限りは改善も見られないと思いますし、このまま需要に追い付かずに顧客からの信頼や満足度もどんどん悪化していくのではないかと懸念しています。

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Reference:Car&Classic日本経済新聞