Cd値は何とトヨタ新型プリウスと同じ0.25!フルモデルチェンジ版・ポルシェ新型マカンEVが世界初公開!グレードは「マカン4/マカンターボ」の2種類からスタート

ガソリンモデルからピュアEVへと変更されるモデルは「ポルシェ初」

2024年1月25日、シンガポールにてポルシェのフルモデルチェンジ版・新型マカンEV(Porsche New Macan EV)が世界初公開されました。

ガソリン(ICE)モデルから100%電気自動車(ピュアEV)へと変更されるのは、ポルシェとしては全くの初めてとなり、タイカン(Taycan)に続くピュアEVのみのラインナップとなります。

なお、今回発表されたのは、エントリーグレードとなるマカン4と、上位グレードとなるマカンターボの2種類となります。


新型マカンEVのエクステリアや新機能をチェックしていこう

こちらが今回、シンガポールでも世界初公開された新型マカンEVのエクステリア。

ガソリンタイプのマカンに比べて、フロントアッパーグリルが無くなり、プレーンでクリーンな顔つきへと変化。

そしてフロントヘッドライト意匠は、タイカン同様にコンパクトな四灯式を採用しています。

こちらはサイドビュー。

伸びやかでクーペライクなSUVスタイルですが、ボディサイズはガソリンモデルよりもホイールベース+86mm長くなったことで2,893mmになり、全幅は+53mmワイド化されて2,151mmになりました。

ホイールベースが延伸したのには理由があり、後輪を前輪と同位相または位相をずらして最大5度回転させる後輪ステアリング・システムを採用したため。

これにより、ホイールを逆方向に回転させると低速での操縦が容易になり、フロントと一緒にリアを動かすと、高速ではホイールベースが長くなったことで安定性が高まるとのこと。

シンプルなデザインに落ち着きつつ、足回りの機能性はアップデート

そしてこちらが、リヤクォータービュー。

ガソリンモデル同様に、センター直結式の一文字テールランプを採用し、シンプルなリヤロアバンパーにまとめたことで、よりピュアEVっぽさを演出しています。

ちなみにマカンEVの足回りについては、サスペンションは前後マルチリンク式を採用し、フロントサスペンションの設計は、上部ウィッシュボーンが2つのリンクに分割されたダブルウィッシュボーンセットアップのようなもので、ステアリング軸がさらに外側に移動する仕組みに。

なおマカン4/マカンターボの両グレードには、エアスプリングとポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント(PASM)アダプティブダンパーが標準装備されているのもグッドポイント。

よりアグレッシブな顔つきへと変化したマカンターボ

そしてこちらが、上位グレードとなるマカンターボ。

先程のマカン4と比較すると、フロントエアインテークやロアグリル周りのデザインが異なり、足もとのホイールサイズやダイナミックさも大きく異なっているのが確認できますね。

なお、今回の新型マカンEVのエクステリアデザインについて、ポルシェは「革命」ではなく「進化」と説明していて、マカンの特徴的なクーペのような形状とプロポーションはそのままに、ヘッドライトはフロントバンパーの下方に移動し、ガソリンモデルのマカンのような特徴的なクラムシェルフードを廃止にしました。

フロントボンネット内には、エンジンが搭載されていないために、充電ケーブルなどを収納するための小さなトランクが追加され、ボンネット位置は低くなっているとのこと。

抗力係数はトヨタ新型プリウスと同じ0.25!

この他にも、電動格納可能なリアスポイラーや、フロントパネルやアンダーボディパネルのフラップなどのアクティブな空力要素の採用により、トヨタ新型プリウス(Toyota New Prius)と同じ抗力係数0.25を実現しているとのこと。

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