Cd値は何とトヨタ新型プリウスと同じ0.25!フルモデルチェンジ版・ポルシェ新型マカンEVが世界初公開!グレードは「マカン4/マカンターボ」の2種類からスタート

(続き)ポルシェ新型マカンEVの内外装デザインやスペック、価格帯をチェック

引き続き、ポルシェ新型マカンEVについてチェックしていきましょう。

新型マカンEVのプラットフォームはアウディとの共同開発

続いて、新型マカンEVに採用されているプラットフォームは、アウディと共同開発されたプレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)と呼ばれるもので、800Vのエレクトリックアーキテクチャを使用しており、今後のアウディ新型A6/Q6 EV、そして次期モデルとしてデビューするであろうポルシェ新型カイエンEVにも採用される予定です。

なお、このバッテリーは12個のモジュールに配置されたリチウム ニッケル マンガン・コバルトセルを使用しており、正味の電気容量は95kWh(総容量 100kWh)と大きめ。

ポルシェは、タイカンに採用される800Vの量産EVを製造した最初の自動車メーカーであり、この高電圧アーキテクチャにより銅の使用量が削減され、充電速度が向上していると説明しています。

800VのDC充電器を採用することで、マカンEVは最大270kWで充電することが可能となり、400Vの充電器に接続すると、バッテリーパックが効果的に半分に分割され、並行して充電されるため、充電時間が大幅に短縮されるとのこと。


マカン4とマカンターボのスペックは?

そして気になるパワートレインですが、マカン4とマカンターボ共に永久磁石同期モーターを搭載しており、リヤモーターは180度回転して、わずかにリアに重きを置いた重量配分を確保しています。

ちなみに、各グレードのスペックは以下の通り。

[マカン4]
・システム総出力:402hp
・システムトルク:650Nm
・0-100km/hの加速時間:4.9秒
・最高時速:219km/h


[マカンターボ]
・システム総出力630hp
・システムトルク1,130Nm
・0-100km/hの加速時間:3.1秒
・最高時速:260km/h

マカンEVでは、ギア減速だけで最高速度と加速の目標値に到達できる関係で、リアモーターはタイカンで使用されていた2速ギアボックスを廃止。

マルチスピードトランスミッションを回転させると、重量が軽減され、ドライブトレインの損失が軽減されるため、両方とも全体的な効率が向上します。

ただしタイカン同様、新型マカンEVではワンペダルドライブモードを提供せず、代わりにブレーキペダルを介しての回生ブレーキにて減速を管理。

バッテリーの充電状態に応じて、マカンEVはブレーキ時に最大240kWのエネルギーを回生できるとのことですが、これにより航続可能距離がどれぐらいなのかについては、まだ公式での発表はできないそうです。

新型マカンEVのインテリアを見ていこう

続いてインテリアも見ていきましょう。

リフレッシュされた新型カイエンや、第3世代の新型パナメーラ(New Panamera)など、他のポルシェモデルに似たレイアウトに。

運転席には、フル液晶メーターが採用され、中央にはポルシェのインフォテインメントシステムの最新バージョンとなるワイドスクリーンを搭載。

なおワイドスクリーンには、時代にあわせてインフォテインメントではSpotifyやYouTubeなどのアプリを起動することも可能になっています。

この他オプションとして、助手席側にもパッセンジャーディスプレイと拡張現実(AR)ヘッドアップディスプレイが採用されています。

やっぱり高いんだろうなぁ…新型マカンEVの車両本体価格は?

最後に気になるマカンEVの車両本体価格ですが、現時点ではアメリカ市場向けに限定されますが、マカン4は80,450ドル(日本円に換算して約1,187万円)、マカンターボは106,950ドル(日本円に換算して約1,580万円)と中々に高額。

マカン4に関しては、ガソリンモデルのベースグレードよりも19,000ドル(日本円に換算して約280万円)高くなり、マカンターボは、ガソリンモデルのGTSグレードよりも18,500ドル(日本円に換算して約270万円)高い設定となっています。

ポルシェの主力モデルの一つでもあるマカンですが、ピュアEV化したことでどこまで販売台数を伸ばすことができるのか注目したいところです。

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Reference:motor1.com