(米)ホンダ・シビック/フィット/オデッセイなど約75万台を大量リコール!エアバッグが意図せず展開する恐れ…トヨタ・クラウンクロスオーバーのオープンモデルがサプライズ登場!

米ホンダは、デンソー製燃料ポンプの不具合で約260万台の大規模リコールを届け出したばかり

ホンダのアメリカ法人であるアメリカン・ホンダ・モーターは、主力ラインナップモデルであるアコード(Honda ACCORD)やシビック(Civic)、パイロット(Pilot)、CR-V、そしてホンダのラグジュアリーブランドであるアキュラより、MDX/RDX/TLXなどを含めた累計75万台のリコールを届け出しました。

米ホンダといえば、前回デンソー製燃料ポンプに関する不具合のため、約260万台を対象とした大規模リコールを届け出したばかり。

今回は、助手席側エアバッグが意図せず展開する恐れがあるとして、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)にリコールを届け出しています。


不具合内容および、リコール対象モデルをチェックしていこう

今回の不具合内容としては、助手席側の重量センサーに関係しているとのことで、センサーの回路基板上のコンデンサーに亀裂が入り、内部短絡が発生する恐れがあるとのこと。

そうなると、小柄な大人や子供など、安全装置が作動するには体重が軽すぎる乗員が乗っていても、助手席のフロントエアバッグとニーエアバッグが作動する恐れがあり、負傷する危険性が高まるとのこと。

なおリコールの対象モデルは以下の通りで、18車種・累計約75万台と、これまた大規模な台数となっています。

◆ホンダ・アコード:2020年~2022年

◆ホンダ・アコードハイブリッド:2020年~2021年

◆ホンダ・シビッククーペ:2020年

◆ホンダ・シビックセダン:2020年~2022年

◆ホンダ・シビックハッチバック:2021年~2022年

◆ホンダ・シビックタイプR:2021年

◆ホンダCR-V:2020年~2021年

◆ホンダCR-Vハイブリッド:2020年~2021年

◆ホンダ・フィット:2020年

◆ホンダHR-V:2020年~2022年

◆ホンダ・インサイト:2021年

◆ホンダ・オデッセイ:2020年~2022年

◆ホンダ・パイロット:2020年~2022年

◆ホンダ・パスポート:2020年~2021年

◆ホンダ・リッジライン:2020年~2021年

◆アキュラMDX:2020年、2022年

◆アキュラRDX:2020年、2022年

◆アキュラTLX:2020年~2021年

サプライヤーでの回路基板の基材変更が要因

ホンダのリコール報告書によると、この問題はあるサプライヤーが、別のサプライヤーで発生した自然災害により、製造工程中に回路基板の基材を変更したことから発生。

代替の基材は、この用途では検証されていないため、基板にさらなる負担がかかりコンデンサの亀裂につながる危険性があるとのこと。

影響を受ける車両では、SRS警告灯が点灯し、助手席エアバッグインジケーターが消灯したままになる恐れがあります。

保証請求は既に3,800件を超えている

ホンダは、2020年8月にこの問題に対する最初の保証請求を受け取り、同社は調査を行ったものの、その時点では欠陥は発見されなかったと報告。

しかし2021年10月までに、同社には複数のクレームがあったため調査を継続。

結果的に、欠陥を発見する前に2023年11月まで増加し続け、ホンダはこの問題に関連した負傷や死亡の報告は受けていませんが、3,800件以上の保証請求を受けています。

今回の改善措置としては、重量センサーを無償にて修理するとのことですが、台数が多いために時間がかかる恐れがあるとのこと。

そしてこの問題は、もしかすると日本市場向けにも展開される可能性があるかもしれません。

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