往年の名車復活はヤバイ欲しい!ボルボ新型P1800シアンをレストモッドして乗り心地を向上したスポーツGTへ!但し価格は日本円で8,000万円以上か
日本円で7,000万円以上もするP1800シアンの更に上をいくP1800シアンGTとは一体…
ボルボは2020年9月、過去に登場した往年のスポーツGTカーを現代へと蘇らせたP1800シアン(Volvo New P1800 Cyan)を発表し大きな話題となりましたが、今回そのモデルを独自にレストモッドし、スポーティな走りを維持しながらも「乗り心地を向上」させたP1800シアンGTを発表しました。
ちなみにこの車名に使用されている「シアン」は、ボルボの親会社である中国・吉利汽車(Geely)が所有しているレーシングチームのことを指しており、1996年にスウェーデンGTチームとして結成されながらも、その後ボルボに吸収されたことで共有されています。
早速どのようなモデルへと仕上がったのか?そして車両本体価格とカスタム代を足し合わせて総額いくらぐらいになるのか見ていきましょう。
ベースとなったP1800は、様々な苦難を乗り越えてようやく実現したモデルだった
こちらが今回、シアンレーシングよって公開された新型P1800シアンGT。
P1800は、元々ボルボが1956年~1970年にかけて販売していたアマゾン(Amazon)と呼ばれる個体のシャシーをベースに、イタリアのカロッツェリア・フルアに在籍していたデザイナーのPelle Petterssonがデザインした架装モデル。
当初このモデルは、ドイツのコーチビルダーであるカルマンに車体を製作させ、1958年12月に発売する計画でしたが、フォルクスワーゲン・カルマンギアの生産に追われるカルマンが、このプロジェクトから撤退したことをきっかけに、イギリスのジェンセンが「10,000台」の限定生産をする契約を結んだことで実現しました。
これにより、1960年~1963年にはベースとなるP1800が発売され、1963年~1969年には品質上の問題から、イギリス製からスウェーデン製に変わったことで1800Sが販売されました。
更にその後は、1970年~1972年にかけてデザインが刷新されたマイナーチェンジモデルの1800E、最後の1972年~1973年には、クーペボディから3ドアスポーツワゴンへと大きく変貌を遂げた1800ESが販売されています。
P1800シアンGTは、サスペンションを調整したことで乗り心地を向上
こうした様々な変化を遂げながらも、P1800のデザインをベースに現代へと蘇ったP1800シアンですが、ボディカラーは往年のクラシックカーを彷彿とさせるメタリックグリーンに仕上げられています。
その後、GTモデルでは足回りのサスペンションも変更されたことで、「曲がりくねった田舎道」でも快適に走行できるような、スポーティさとラグジュアリーさを兼ね備えたパフォーマンスを提供。
フロントグリルやヘッドライト意匠、リヤテールランプなどの細部のデザインは特に変更無く、当時の懐かしさを残しながらも、品質などは大幅に改善されているため、ボルボ特有の壊れにくい車へと進化。
エンジンパフォーマンスはもちろん、「軽さ」にも力を入れたP1800シアン/P1800シアンGT
そして気になるパワートレインですが、ボルボS60 TC1レースカーにも搭載される排気量2.0L 直列4気筒ターボエンジンで、最高出力は419ps/最大トルク455Nm発揮とかなりのハイパワー(しかもエンジン出力は350psから調整可能)。
駆動方式は後輪駆動(RWD)のみで、トランスミッションはドラッグレッグ5速マニュアルトランスミッション(MT)を設定。
おまけにP1800シアンの一番のセールスポイントが、何とマツダNDロードスター990Sと同じ990kgというライトウェイト仕様で、パワーウェイトレシオ比はスーパーカー並みの2.36を実現しています。