まさかの4気筒エンジン…新型メルセデスAMG GT43が新設定されるもV8を捨てるとは…ブガッティ・シロンを購入するとロールスロイスが無料で手に入るサービスも
AMG GTのイメージはV8ツインターボだったが、まさか直4MHEVが搭載される時が来るとは…
2023年8月に初のフルモデルチェンジを果たした、新型メルセデスAMG GTシリーズですが、本モデルのエントリーグレードとなるAMG GT43が、2024年3月19日に正式に発表され、具体的なパワートレインなども明らかとなりました。
これまでAMGのフラッグシップモデルとして、V型8気筒ツインターボエンジンを搭載してきたAMG GTですが、今回のフルモデルチェンジ並びにエントリーグレードGT43を追加したことで、遂にV8エンジンが廃止となり、大幅ダウンサイジングターボ化した直列4気筒ターボマイルドハイブリッドが採用されます。
厳密には、AMG SL43と同じパワーユニットを搭載することになりますが、「AMG GT=V8エンジン」というイメージが大きかっただけに、このモデルが多くのAMGファンに受け入れられるのか気になる所です。
より実用的でロングドライブにも適したエントリーGT
こちらが今回発表された、新型AMG GT43。
先述にある通り、AMG SL43と同じく、フォーミュラ1由来となる電動エキゾーストガソリンターボチャージャーを用いた、排気量2.0L 直列4気筒エンジン+マイルドハイブリッドを搭載しつつ、駆動方式は四輪駆動[AWD]を廃止、後輪駆動[RWD]のみのレイアウトに。
そして2シーターレイアウトから、快適性を向上させる2+2シーターのグランドツーリングタイプへと変更され、より実用的でロングドライブにも適したグレードとしてラインナップされる予定です。
0-100km/hの加速時間は新型ゴルフRと同じ4.6秒
スペックを見ていくと、システム総出力416hp/システムトルク500Nmを発揮するとのことで、AMG SL43と同じパワートレインながらも、システム総出力+41hp/システムトルク+20Nmアップ。
トランスミッションは9速DCTのみをラインナップし、駆動方式は先ほどの通り、後輪駆動[RWD]のみのラインナップ、最高時速は280km/hまでとなり、そして0-100km/hの加速時間は4.6秒もかかるとのことで、このパフォーマンスはフォルクスワーゲン新型ゴルフR(Volkswagen New Golf R)と同等レベルになります。
確かにAMG GTとしての立ち位置を考えると、AMG SL43よりもスペックが上なのは納得できるものの、一方でユーザーが直4ターボMHEVのAMG GTを受け入れられるかどうかは微妙なところ。
AMG GT特有のスマートで紳士的なスタイリングはそのままに、テールランプは水平基調の3灯式、そしてマフラーは両サイド2本出しとなるクワッドエキゾーストシステムをインストールし、いかにもハイパフォーマンスなスポーツモデルをイメージさせるような見た目ではありますが、エキゾーストサウンドではV型8気筒ツインターボの野太いサウンドに勝ることはないと思いますし、下手すると「AMG C43のような静かなスポーツカー」という可能性も考えられそう。
内装はスポーティながらもメルセデスAMGらしいエレガントさを演出し、メッキ調のオーナメントパネルで更に高級感を演出。
そして最近、何かと話題になっている液晶タイプの静電タッチパネル。
ユーロCAPの評価に準じた使い勝手の良い物理スイッチではなく、どちらかというとタッチパネル主体といったところで、果たして使い勝手は良いのかどうか…
まずはアメリカにて先行販売されるAMG GT43ですが、気になる価格帯は公開されておらず、おそらくGT55クーペの136,050ドル(日本円に換算して約2,050万円)よりも大幅に安価になるのではないかと予想されます。