(米)スバル新型アウトバック/レガシィの約12万台に大量リコール!アウディe-Tronは火災の恐れ…メルセデスベンツ新型Sクラス/Cクラスなどはエンスト恐れでリコール

スバルの主力モデルのエアバッグシステムが作動しない恐れアリ

北米スバルにてラインナップされている2020年~2022年モデルの新型アウトバック(Subaru New Outback)/レガシィ(Legacy)の2車種・118,723台に大量リコール!

不具合内容としては、各モデルに搭載される助手席側のアイシン製エアバッグが展開しない恐れがあるとのこと。

具体的には、助手席に人が座っていることを検知するセンサーが搭載されているものの、そのセンサーは車両の乗員検知システム(ODS)に接続されていて、ODSを製造するサプライヤが、システム内部に欠陥のある回路基板を使用した恐れがあると述べています。

回路基板に亀裂があると湿気が侵入し、最終的にはショートを引き起こす危険性がある、とスバルは述べ、ショートが発生すると車両は助手席に人が乗っているかどうかを検出できないそうです。

対策品への効果は可能だが、対象台数が多いために、作業するまでに時間要する模様

つまり、回路基板がショートしている危険性がある場合、アウトバック/レガシィのダッシュボードはドライバーに警告し、「エアバッグシステム警告ランプが点灯し、助手席のフロントエアバッグOFFインジケーターが点灯 → 特定の衝突では助手席エアバッグが設計どおりに展開しない恐れがある」とリコール通知書にも記載しているそうです。

なおスバルは、アウトバックとレガシィのオーナーがディーラーに車を持ち込んだ場合、ODSセンサーを無料で交換するリコール作業を実施すると発表していますが、対象台数が多いために、全ての台数が作業完了するまでに時間がかかるそうです。


EVはまだちょっと怖いな…最悪の場合、火災に至る恐れアリ

続いて、アウディのピュアEVモデルとなるe-Tronの1車種・計349台にリコール。

不具合内容としては、高電圧バッテリーにおいて、セルモジュールの製造公差の設定が不適切なため、公差の大きいセルモジュールがあるとのこと。

そのため、特定条件下で充放電特性に関して不規則性が生じることがあり、影響を受けるセルモジュールとバッテリーの充電量が上限の範囲にある場合、セルバランス制御の放電時にバッテリーが過熱し、最悪の場合、火災に至るおそれがあるとしてリコールを届け出ています。

対象モデルをチェックしていこう!

気になる対象モデルは以下の通り。

これによる事故や不具合は起きておらず、本国からの情報により明らかになっています。

【リコール対象モデル一覧】
[対象型式/対象車台番号/製作期間/対象車台数]

[e-Tron]
・ZAA-GEEAS/WAUZZZGE0LB033489~WAUZZZGEXLB036030/令和2年7月1日~令和2年11月25日/349台

改善措置としては、全車両、改善措置用プログラムへの更新を行う。ただし、プログラムの準備に時間を要すことから、高電圧バッテリーの点検を行い、必要な場合は、バッテリーモジュールを良品と交換するとのこと。

また、暫定措置として、充電量を80%までに制限するとともに、バッテリーの点検を定期的(4ヶ月毎)に行うそうです。

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