遂にエンジンを搭載しないメルセデスベンツ新型Gクラス「G580」が世界初公開!4基のモーター&116kWhの大容量バッテリー付でトルクは1,160Nm発揮!

様々なエンジンを搭載してきたGクラスが、遂にエンジンを載せないピュアEVに!

2024年4月24日、メルセデスベンツの主力モデルであり、唯一新車価格以上にて取引されているGクラス(Mercedes-Benz New G-Class)が全く新しい仕様へと変更されました。

これまで、4気筒エンジン/5気筒エンジン/6気筒エンジン/8気筒エンジン/12気筒エンジンといった様々なエンジンが搭載されてきたGクラスですが、今回のフルモデルチェンジにより、一切エンジンを搭載せず、電気モーターと大容量バッテリーを搭載したピュアEVへと大幅変更されています。

今回登場したモデルは「G580」と呼ばれる個体で、4基の電気モーターと116kWhの大容量バッテリーを組み合わせることにより、V型12気筒ツインターボエンジン相当のパフォーマンスを発揮します。


ピュアEVモデルながらも、出力やトルクはAMG G63よりも上

こちらが今回発表された新型G580のエクステリア。

デザインは先代から引き継がれながらも、EQシリーズのテクノロジーを搭載することにより、見た目に反して(多分)クリーンなモデルへと進化。

前述にもある通り、このモデルでは4基の電気モーターを搭載し、更に大容量の116kWhバッテリーを組合わせることにより、システム総出力579hp/システムトルク1,165Nmを発揮するとのことで、メルセデスAMG G63よりも+2hp/+315Nm高いスペックを得ることに。

但し、直線での加速性能や最高時速はAMG G63に勝てず

クワッドターボならぬクワッドモーターのセットアップにより、トルクモリモリのスペックを得ながらも、0-96km/hの加速時間は4.6秒とこれまた中々の加速性能。

ただし、これはAMG G63に比べると0.4秒遅く、おまけに最高速度は180km/hに制限されるため、オンロードでのパフォーマンスを実感するよりも、オフロードや砂漠を楽しむようなモデルなのかもしれません。

なお、このモデルの最大渡河性能は851mmとのことで、G550やAMG G63に比べると+150mm深いところまで対応しているそうです。

オフロードでのパフォーマンスはかなり高そうだ

続いて、オフロードでのパフォーマンスとしては、最低地上高が249mmで、アプローチアングルが32度、ディパーチャーアングルが30.7度、ブレークオーバーアングルが20.3度とのことで、先程のモータースペックと組み合わせることにより45度の勾配まで上ることが可能との情報も。

オフロード機能は、シフト可能な2速トランスミッションによる低速走行モードからクロール機能まで多岐にわたり、「Gターン」と呼ばれる機能は、マーケティング用語でタンクターンを指します。

これは車両がその場で回転する能力を指し、トルクベクタリングによって可能になる仮想ディファレンシャルロックと、アダプティブ・アジャスタブルダンパー、回転半径を大幅に軽減し、オフロードでの厄介な路面状況から抜け出すためのGステアリング機能も備わっているとのこと。

バッテリーモデルならでの弱点を特別な素材などを使用することで回避

そしてもう一つ注目したいのが、EQシリーズならではの足回り。

EQテクノロジーを搭載したG580は、フロント独立サスペンションと堅牢なリアアクスルを備え、さらにカーボンやその他の頑丈な素材を使用したアンダーボディ保護により、ラダーフレームに詰め込まれた116.0kWhの大容量バッテリーを保護します。

航続距離は不明なままですが、バッテリーが最大200kWで充電できることはわかっていて、DC接続の場合、10%~80%に回復するまでに約32分かかるとのこと。

2ページ目:新型G580の価格はAMG G63よりも更に高額に?エクステリアには、ガソリンモデルとのユニークな差別化も