結局「誓約書」や「転売対策」って何だったのだろう…再再販のトヨタ新型ランドクルーザー70が中古車サイトにて転売中→全て新車価格の2倍以上

「生涯の相棒」と言われている車は、こんなにもあっさり転売されるために生れて来たのか?

2023年11月29日に発表・発売された、トヨタの一部改良版・新型ランドクルーザー70(Toyota New Land Cruiser 70)。

厳密には再再販モデルになりますが、約10年前となる2024年に再販された個体は、排気量4.0L 1GR-FE型V型6気筒エンジンを搭載し、トランスミッションは5速MTのみ、バンタイプとトラックタイプの2種類がラインナップされました。

そして今回、約10年ぶりに再再販モデルとして登場したランクル70は、SUVタイプの1種類のみで、パワートレインは排気量2.8L 直列4気筒ディーゼルターボエンジンへとダウンサイジング化され、グレードはAXの一択のみ、車両本体価格は4,800,000円(税込み)と高額ではありますが、発売後すぐに受注停止となりました。

そんなランクル70ですが、発売から半年経たないうちに大手中古車サイトにて4台も出品され、とんでもない価格にて転売されています。


全てが新車価格の2倍以上にて転売されているランクル70

まずは、大手中古車サイト・カーセンサーにて販売されているランクル70を見ていきましょう。

ボディカラーは、シンプルなスーパーホワイトⅡで、年式は2024年式、走行距離は僅かに12km、そして車検有無が2027年3月になるため、車両登録並びに納車時期は2024年3月になると予想されます。

なお出品情報を見ていくと「登録済み未使用車」とのことですが、おそらくは販売元である京都府木津川市拠点の株式会社エッジループ社が購入した車両かもしれませんね。

ちなみに車両本体価格は1,166.9万円(税込み)で、支払総額が1,180万円なので、新車価格の2倍以上とかなりのプレミア価値が付いていることがわかりますが、果たしてこの金額で購入するユーザーは現れるのでしょうか?

最も安価なランクル70でも1,040万円…さすがに高過ぎないかい?

続いては、大手中古車サイト・グーネットにて出品されているランクル70。

ボディカラーは、イメージカラーにもなっているベージュで、年式は2024年式、走行距離は先ほどと全く同じで僅か「12km」のみ。

車検有無が2027年4月のため、2024年4月に納車されて1か月も経たずでの転売ということになりますね。

ちなみに、販売元は島根県出雲市を拠点とするカーショップ・グリーンルームさんで、特にこれといったカスタムパーツや追加装備などは無さそうで、ディーラーにて納車されたままの純正フルノーマルといったところでしょうか。

そして気になる販売価格ですが、車両本体価格が1,040万円に対し、支払い総額が1,068.6万円なので、こちらも先ほど同様に新車価格の2倍以上にて転売されています。

実はトヨタ正規ディーラーでも「新古車」を新車価格の約2倍にて転売していたことも?

ちなみにこのベージュカラーの個体ですが、カーショップ・グリーンルームさん以外にも、2024年1月にトヨタ正規ディーラーにて密かに展示車が「新古車」として販売されたことがありましたが、その金額が驚きの1,000万円。

その車両はすぐに掲載終了しましたが、即売れだったのか、それとも問題となって掲載を取り下げたのかは不明。

実はランドクルーザー300の新古車も、正規ディーラーにて転売されたことも

まさか正規ディーラーが新車価格の2倍以上にて転売するとは…と驚きを隠せませんでしたが、よくよく考えてみるとランクル300も発売から1年以上経過したタイミングで、展示車を新車価格の約1.5倍となる1,100万円以上にて販売していたことがありました。

正規ディーラーでも「簡単に転売する」ほどに地に堕ちたのだと考えると、何とも残念と言いますか…

今後は、アメリカの正規ディーラーのようにマークアップを付けて販売することが当たり前になってしまうのかもしれませんね。

2ページ目:新型ランドクルーザー70に、JAOSのガーニッシュパーツとモデリスタのアルミホイールを装着した個体も転売中!