フェラーリ初のピュアEVスーパーカーの価格は約8,500万円になるようだ!812コンペティツィオーネAよりも高額で、2025年後半にデビュー予定

フェラーリの新型車はどんどん車両本体価格が上がり、数年前のスペチアーレモデルが購入できる金額に

2024年5月、フェラーリの新世代V12モデルとなる新型ドーディチ・チリンドリ(Ferrari New 12Cilindri)が発表されて1か月が経過しましたが、ここで新たにフェラーリの最新モデルに関する情報が明らかに。

これは海外メディア・ロイター通信が報道した内容になりますが、フェラーリ初となるピュアEVスーパーカーの開発が粛々と進んでおり、車両本体価格に関する情報も展開されていますが、その金額がフェラーリが数年前に発売したスペチアーレモデルに相当するレベル。

果たしてどの程度の価格帯になるのか?デビュー時期はいつなのか見ていきましょう。


どうやらフェラーリ初のピュアEVスーパーカーは、車両本体価格だけで約8,500万円もするようだ

フェラーリは、100%電気自動車(ピュアEV)の世界参入の準備を進めており、同社初のゼロエミッションモデルが2025年後半にデビューする予定であることを明らかにしています。

ピュアEVフェラーリのデザインの詳細は明らかにされていませんが、内部情報を知る関係筋によると、ロイター通信の記者に対して「最低価格は50万ユーロ(日本円に換算して約8,500万円)から始まる」と語ったそうです。

関係筋は加えて、このEV以外にも、新たにもう一台のピュアEVの開発が初期段階に入っていることも明らかにしましたが、その詳細については伏せているそうです。

フェラーリはいつまでも強き!そこにフェラーリオーナーは魅力を感じるのかもしれない

他の自動車メーカーがEVの減速を恐れ、主力モデルの価格を大幅に引き下げている一方で、フェラーリは自社製品が富裕層の買い手を惹きつけると確信していることから、先程の金額を見てもお分かりの通りかなりの強気。

メディオバンカのアナリストであるアンドレア・バローニ氏は、フェラーリの顧客が依然として内燃機関モデルを好んでいることから、フェラーリの新世代ピュアEVは「年間販売台数の10%強を占めるニッチモデル」になると予想。

記念すべきピュアEVスーパーカーの価格が、まさか812コンペティツィオーネ・アペルタに匹敵する価格帯になるとは…

噂されている50万ユーロという価格は、コスト面でプラグインハイブリッドのSF90ストラダーレよりわずかに高く、現在市場に出回っているほとんどの高性能EVよりかなり高いことは確かですし、内燃機関モデルのスペチアーレモデルとなる812コンペティツィオーネ・アペルタよりも高額。

ちなみに、812コンペティツィオーネ・アペルタの車両本体価格は約7,900万円で、オプション費用なども足し合わせると9,000万円~1億円ほどになります。

現時点でどのようなスペックになるかまでは不明ですが、ピュアEVハイパーカーでお馴染みとなるリマック・ネヴェーラや、ピニンファリーナ・バッティスタといった億越えのモデルに比べると、フェラーリブランドのピュアEVハイパーカーは、”まだ”リーズナブルな方なのかもしれません。

2ページ目:ピュアEVモデルの生産も含め、フェラーリは更に生産台数が増える一方で希少性が低くなる恐れも?