ホンダはNSXやシビックタイプRよりも前にピニンファリーナデザインのHP-Xを発表していた!アウディ新型A6 e-Tronが発表され、約100年ぶりのFRセダンとして登場
まさかホンダが40年前にピニンファリーナデザインのスーパーカーを発表していたとは…
ホンダのスポーツカー/スーパーカーといえば、シビックタイプR(Honda Civic Type R)やNSXなどが挙げられますが、実はこれらが発表される以前に、更にエクストリームでウェッジシェイプなスーパーカーコンセプトを発表していたのをご存じでしょうか。
そのコンセプトモデルというのが、ホンダが1984年にトリノモーターショーにて発表したHP-Xコンセプトと呼ばれるモデル、何とフェラーリなどを手掛けたピニンファリーナがデザインした貴重なスーパーカーなんですね。
しかもこのモデルが、2024年8月18日に開催されるぺブルビーチ・コンコルソ・デレガンツァにて特別に出展されるとのことで、公の場にて登場するのは約40年ぶりとなります。
どこかテスタロッサ風のデザインにも見えるHP-Xコンセプト
こちらが今回、約40年ぶりに公の場に登場するホンダのコンセプトスーパーカーとなるHP-Xコンセプト。
本モデルには、ホンダのフォーミュラ2レースカーから派生した排気量2.0L V型6気筒エンジンが搭載され、軽量化のためにケブラーとカーボンファイバーが採用されました。
そしてこのモデルでは、初めてとなる「グラウンド・エフェクト」を採用することで、ドライバーが制御するエアブレーキも搭載されました。
残念ながら、HP-Xが日の目を見ることなく、その後もコンセプトモデルから派生したスポーツモデルが登場することはありませんでしたが、NSXが約5年後にデビューしたことで和製スーパーカーの注目度が一気に高くなりました。
おそらく多くのユーザーが全く知らないコンセプトモデルだと思いますが、なぜこのタイミングでホンダがHP-Xコンセプトを出展するのかは不明。
ただ、ペブルビーチ・コンコルソ・デレガンツァでの「ウェッジシェイプ・コンセプト&プロトタイプ・クラス」にて、日本のコンセプトスーパーカー代表として出展されるのは楽しみ。
サイドには、しっかりとピニンファリーナ(Pininfarina)のロゴがペイントされています。
こちらはリアデザイン。
フェラーリ・テスタロッサでも見られたサイドスリットが採用されているのもユニークですし、何よりも40年ほど前からセンター直結式の一文字テールランプが採用されていたのも驚き。
ホンダ曰く、レストア中もHP-Xコンセプトを可能な限りオリジナルのまま維持したそうで、1984年と同じ、レッドのアクセントが付いたホワイトとブルーのツートンカラーのボディを採用。
内装は戦闘機をイメージさせるような2シーターレイアウト
そしてこちらがインテリア。
戦闘機を彷彿させるような2シーターレイアウトがカッコいいですね。
コックピットもシンプルながらも近未来的。
ボタンが多数付いたセンタースタックを備えるレッドとホワイトのスエード内装が印象的ですね。
ちなみにこのモデル、ドアは採用されておらず、ランチア・ストラトス・ゼロのように一体型のパースペックス・アクリルキャノピーが使用されているのもポイント。
本モデルについて、ホンダ/アキュラのデザインエグゼクティブ担当のデイブ・マレック氏は「ホンダHP-Xコンセプトは、1984年に開催されたトリノモーターショーの主役であり、卓越したエンジニアリングと最先端のデザインを披露し、極端なウェッジシェイプのスタイリングは次世代の自動車デザイナーやエンジニアにインスピレーションを与え続けています」と説明。
加えて同氏は、「先進的なHP-Xは業界に否定できない影響を与え、自動車デザインの可能性の限界を押し広げるという当社の取り組みを強調しました」と語っています。