その台数は7万7,000台超え!日産ローグ(日本名:エクストレイル)に不具合があるとして調査。ランボルギーニ・テメラリオのサイドシルエットが公開
アメリカでは既に8万台近くがユーザー向けに納車されているローグ
日産のアメリカ法人が販売するローグ(Nissan Rogue、日本名:エクストレイルT33)に不具合があるとして、約7万7,000台を対象に調査が進められることが明らかとなりました。
具体的には、ステアリング制御の完全な喪失につながる危険性があり、インナータイロッドの欠陥品が取り付けられている恐れがあるとして調査中とのこと。
米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)の欠陥調査局(ODI)は、2021年モデルのローグに、インナータイロッドの不具合が発生しているという車両所有者アンケートおよび早期警告報告・現場報告を1件受け取った後に報告書を公開。
この問題は、ローグオーナーより報告されて初めて発覚したものであり、運転席側または助手席側のいずれかに影響を及ぼす危険性があるそうです。
タイロッドの不具合により、ステアリング操作ができずに事故する恐れ有り
加えてNHTSAは、ローグのタイロッドの故障により、車両を牽引しなければならなかったケースもあったと報告していて、同局は内側のタイロッドが故障するとステアリング制御が損なわれ、衝突や負傷のリスクが高まる危険性があると指摘しています。
この問題が発生する恐れがあるのは、アメリカユーザーに納車されている推定77,131台のローグのみで、ODIは調査を通じて「疑惑の欠陥の範囲、頻度、根本原因、および安全に関連する潜在的な影響をさらに評価する」ことを目指しています。
一番最初に不具合が感じられたと報告した2021年モデルのローグの所有者は、駐車場から出ようとした際にハンドルが突然右側に引っ張られ、助手席側のタイヤがアライメントから外れて突き出たと説明。
いくつかの警告灯が点灯したため、車両は日産ディーラーへと運ばれ、タイロッドが曲がっているために交換する必要があると判断されました。
ローグは修理され、ホイールのアライメント調整が行われたものの、その後オーナーはハンドルが中央位置に戻らなかったと主張。
修理を行ったディーラーは「故障は衝撃によるものだ」と主張して、車両の保証による補償を拒否したものの、所有者はこれを否定しているとのこと。
アメリカ向けローグに不具合があるとすると、日本向けエクストレイル(T33)は大丈夫?
こうしたトラブルや不具合があったこと、そして約8万台近くのローグに調査が入っていることを考えると、日本市場向けとして販売されているエクストレイルe-POWER(T33)は大丈夫なのだろうか?と心配するのも不思議ではないところ。
現時点で日本向けに関する情報は展開されていませんが、仮に日本向けも対象になるのであれば、アメリカ向け含めて優に10万台を超える数のリコールを届け出るかもしれませんね。