日本仕様&僅か1,200kmしか走られていないホンダS2000が競売に出品!最低価格は約1,700万円~ ポルシェ911GT1オマージュの謎のレストモッドモデルが目撃され話題に
ホンダS2000もアメリカでは高い人気を得ているが、右ハンドル仕様は更に高い注目を集めそうだ
ホンダの後輪駆動[FR]ベースとなる2ドアオープンスポーツモデルのS2000。
特に右ハンドルの日本仕様は、徐々にその価値が高まっていますが、今回その中でも希少性の高い「イエローカラー&右ハンドル仕様&低走行距離」のS2000が競売(Bring A Trailer)に出品され注目を集めています。
具体的にどのような仕様で、最終的にいくらで落札されたのかチェックしていきましょう。
アメリカ独自の輸入規制「25年ルール」をクリアしたばかり
こちらが今回、アメリカ・コネチカット州スタンフォードのVistec R Importsを通じて販売された右ハンドル仕様のS2000。
元々は日本市場向けとして販売された個体で、製造年は1999年となるため、アメリカ独自の輸入規制「25年ルール」をクリアした上で正規輸入された個体となります。
パワートレインは、排気量2.0L 直列4気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力250hp/最大トルク208Nmを発揮、トランスミッションは6速MT、駆動方式はホンダとしては珍しい後輪駆動[FR]となります。
走行距離は僅か1,200kmで、サイドシルには納車時のビニールが残っている
イエローのボディカラーに右ハンドル仕様、更には内外装共にコンディション抜群の極上の個体なのはもちろんなのですが、それ以上に驚きなのが走行距離。
今回出品された個体は、僅か1,200km(745マイル)しか走られていないそうで、基本的にはガレージにて保管されていたとのこと。
おそらくオーナーは、最初から投機目的として購入した可能性も高そうですが、サイドシルのビニールも一切剥がさないでそのまま保管しているのも日本人らしいところ。
売り手の情報によると、このS2000は10回程度外で走らせたそうですが、一度も雨の日やウェットな路面で走らせたことが無いとのことで、雨シミなども一切無し。
そしてブラックのソフトトップルーフもほとんど汚れておらず、まさに新車のような見た目。
内装も新車当時の美しさ
車内はブラックを基調としながらも、フロアマットはワインレッドカラーでちょっとしたアクセントに仕上げられています。
さすがにシートのビニールまでは剥がされているようですが、シート表皮もシワや汚れなども一切なく、こちらも納車されたてのような美しさ。
最低のスタートプライスは日本円で約1,760万円~
特に文句のつけようのない抜群のコンディションですが、一番気になるのが価格。
出品元の情報によると、入札スタートは120,000ドル(日本円に換算して約1,760万円)と、アメリカで販売されているシボレー・コルベットZ06の新車販売価格よりも高め。
日本円だけで見ると、レクサスLC500コンバーチブルはもちろんのこと、BMW M4なども余裕で購入できる金額になるわけですが、果たしてこの金額以上で落札されるのかどうか気になる所。
ちなみに過去のオークションでは、走行距離 僅か300km程度となる2009年式のS2000 CRが20万ドル(日本円に換算して約2,930万円)にて落札された例もありましたが、今回はハイパフォーマンス仕様ではなくスタンダードモデルとなるため、果たしてそこまでの価値があるかは不明。
今後高騰もしくは盗難リスクが高まる可能性はあるものの、ここまで美しい個体ともなると、車を楽しむというよりは、投機目的で取引される可能性が高いかもしれませんね。