アキュラ(ホンダ)が新型インテグラタイプS HRCを世界初公開!サーキット専用モデルで足回りやボディも全て専用設計となり、リアシートも廃除されてエアコンレスも可能に

アキュラはパフォーマンスEVだけでなく、内燃機関を搭載するインテグラタイプSの更なるレーシングモデルを発表!

2023年10月、ホンダのアメリカ専売ブランドとなるアキュラから新型インテグラタイプS(Acura New Integra Type S)が発表されて1年10か月が経過しましたが、今回このモデルをベースに更にアグレッシブ化したサーキット仕様のプロトタイプモデルが発表されました。

2024年8月16日のモントレー・カー・ウィークにてデビューしたのは、ホンダ・レーシング・コーポレーション(HRC)との共同開発によって実現した新型インテグラタイプS HRC。

本モデルでは、レーシングモデルとなるインテグラタイプS TCXからインスピレーションを受けた、いわば「更なる磨きをかけたレーシングカー」なのですが、果たしてどのような内外装デザインとなっているのか、早速チェックしていきましょう。


見るからにレーシーで従来のタイプSとは異なるエクステリア

こちらが今回、モントレー・カー・ウィークにて公開されたインテグラタイプS HRCのプロトタイプモデル。

まだ市販化できる状態ではなく、あくまでも試作レベルの段階ではあるものの、ホンダ新型シビックタイプR(Honda New Civic Type R, FL5)でいえば、無限仕様のグループAに近いカリッカリのエクステリア。

ちなみにボディカラーは、インディ・イエローパールと呼ばれる特別カラーだそうですが、他のボディカラーをベースにしたカスタマイズも可能になるのでは?と推測。

元々控え目なスポーツセダンのイメージだったインテグラタイプSですが、今回発表されたHRCパフォーマンスパッケージを装着したことで、その見た目は一気にアグレッシブでレーシーに仕上げられましたね。

アキュラは本パーツについて、将来的に市販化するのかどうかは明らかにしておらず、そもそも量産仕様と呼ばれる個体がどのタイミングでデビュー/リリースするかも明らかにしていませんが、仮にユーザー向けのカスタムパーツとして販売されるのであれば、かなり魅力的な商品になりそうですし、HRCとしても「見た目だけのドレスアップ」ではなく、性能をしっかりと活かしたエアロパーツとして販売することは間違いなさそうですね。

専用の足回りへと置き換えられ、強力なグリップ性能を得るためにピレリを採用

アグレッシブなのは見た目だけでなく、空力特性や足回りも大きく改良されているそうで、アグレッシブなブラックアクセントのフロントバンパーやフロントスプリッターが装備され、冷却ダクトも拡大。

足もとには、グリップを最大限に高めるためにピレリ製Pゼロ・トロフェオRタイヤ(フロントは265/30 ZR19 93Y)を装着し、ホイールは19インチ×9.5Jの鍛造軽量ホイールを装着(ホイールスポークはFL5風)。

そして、フロント・リアトレッドはそれぞれ30mmワイド化しているのもポイント。

これによりハンドリングが向上するだけでなく、アグレッシブな走りを更に追求できるとのこと。

軽量化含めてカーボンパーツも贅沢に使用

ボンネットには追加のダクトが備わり、しかもカーボンファイバー製のルーバー付きなのも豪華。

そしてTYPE Sのバッジを外し、その代わりとしてカスタム加工されたアルミニウム製”HRC”バッジが貼付されることで、よりアグレッシブなスポーツカーであることをアピール。

2ページ目:インテリアはリアシートが廃除され、フロントシートはカーボンファイバーシートフレームを採用!