マツダ 新型 CX-80の気になる&不安なポイント!「CX-60で厳しく指摘された乗り心地は改善している?」「デザインの明確な差別化」「3列シートなのにデジタルインナーミラーが無い」等
CX-80には期待したいが、一方で不安に思うポイントも多数
2024年8月22日に公式発表された、マツダの新世代CXシリーズ&3列シートSUVの新型 CX-80。
ラージ商品群の新世代CXシリーズとしては最後のシリーズモデルとなるCX-80ですが、既にYouTubeでもモータージャーナリスト/自動車評論家だけでなく、素人系YouTuberを起用したプロモーション動画も多数投稿されるほど、それだけマツダ側も積極的にアピールしていかなければならないほどにニッチなモデルなのだと推測。
日本の公道にマッチしない大きなサイズ感や、3列シートSUVというファミリーSUVながらも、実用性を考慮したらミニバンには到底勝つことのできない難しいカテゴリーだと思いますが、今回は様々なYouTube動画などを拝見した上で、CX-80の気になる・不安に思う点をいくつか紹介していきたいと思います。
フラッグシップモデルでありながらもCX-60とのデザインでの明確な差別化が無い
まずCX-80で最も気になるのはデザイン性。
日本市場向けとして販売されている、CX-60と差別化するほどの明確なデザインの違いがないということ。
これは新世代CXシリーズが発表される以前に、CX-5やCX-8といった旧世代CXシリーズから既に気になっていたことで、アウディ同様に「金太郎飴」と揶揄されても不思議ではないところ。
更に細かく展開していくと、CX-3やCX-30といったコンパクトSUVであっても、特に車に興味を持たない人から見ても「何がどう違うの?」と思うところ。
つまり、それだけCX-80が特別視されるようなポイントが少なく、SNSでも「結局CX-60とはデザインで何が違うの?」といったコメントが多く見られました。
既にYouTubeでもインプレッション動画が多く公開されていて、そのほとんどがベタ褒めされている内容ではあるものの、やはりメーカー公式から招待されるプロモーション動画ということだけあって「CX-60と酷似している」といった現実的な指摘がないところはモヤモヤするところ。
あとは、各自動車メーカーのアイコン・象徴とするデザイン言語を導入するにしても、ヘッドライト意匠やフロントグリル、テールランプ意匠などにも大きな手を加えるわけではなく、CX-60や海外向けのCX-70/CX-90からの流用?と思わせるような手抜き感が見られるのも、CX-80が特別に見えないことや世代遅れに感じてしまうところでもあります。
内装の質感は確かに高い!だけどCX-60と結局何が違うの?
続いては、CX-80の内装について。
画像でもお分かりの通り、マツダの新世代CXシリーズの内装はエレガント志向でハードプラスチックをできるだけ少なくした高級感のある内装である一方、CX-60とほぼ同じレイアウトで何が違うのかが全くわからないということ。
12.3インチフル液晶メーターや12.3インチのワイドナビゲーションディスプレイが共通なのは致し方ないとして、ステアリングホイールやセンターシフト周り、内ドア周り、ウィンドウレバーなどを見るにしても「基本的に使いまわしじゃないの?」と新鮮味を感じないのが正直なところ。
ちなみにこちらが、CX-60のインテリア。
こうして見比べてみると、インテリアカラーやオーナメントパネルを除いてほぼほぼ間違い探しレベル。
マツダの販売戦略にも問題があったのかもしれない?
CX-80とCX-60をそれぞれ単体レベルで見たら満足度は高そうに感じますが、おそらく2列シートSUVのCX-60が先に発表されてしまったことで、後発でフラッグシップ&3列シートSUVと位置付けられたCX-80のハードルが更に上がってしまったことも大きな要因なのかもしれませんね。
これがCX-80が先に発表・発売されて、その後にCX-60が登場していれば、今度はCX-60が批判の対象になる一方で、「下位モデルでもCX-80と同等の質感の高いモデルを作れるのね」と、色んな意味で注目を集めていたのかもしれませんが、そう考えるとマツダの販売戦略には少々問題があったのかもしれません。