マツダCX-50/CX-30/MAZDA3のフロントカメラに不具合があるとしてリコール!更にアストンマーティンDBX707やBMW 7シリーズ、テスラにもリコール

今回は北米市場向けの不具合だが、場合によっては日本向けも対象となる恐れも?

マツダのアメリカ法人が販売する(2024年~2025年モデルとなる)現行MAZDA3/CX-30/CX-50の3車種を対象にリコール。

不具合内容としては、フロントカメラに不具合が生じているとのことで、自動緊急ブレーキシステムが意図したとおりに作動しない恐れがあるとのこと。

さらに、この不具合によって車線維持支援(レーンキープアシスト)機能も正常に動作しないなど、いわゆるドライビングサポートが機能しないといった問題が報告されています。

加えて北米マツダは、フロントカメラの不具合によりヘッドライトがハイビーム ⇔ ロービームへと自動で切り替わることが出来なくなっているとのことですが、この不具合がアメリカ市場だけでなく日本市場向けでも同様の問題が発生していないか気になる所。


サプライヤーより供給されているカメラに不具合の疑い

なお今回の不具合については、サプライヤーであるZFグループより供給されるカメラに疑いがあるとして、北米マツダの部品システムからの情報によれば、部品番号「VC85-67XCX(120ドル)」および「DRVP-67XCX-B(380ドル~560ドル)」が対象になるとのこと。

ちなみに今回の不具合は、北米マツダ事業部であるマツダ・デ・メキシコのエンジニアが、MMVO工場にてスマートブレーキサポートシステムのエラーを確認した後、2024年7月にこの問題を特定。

先程お伝えした通り、不具合が確認されたカメラを搭載したMAZDA3/CX-30/CX-50がリコールの対象となっています。

CX-50に関しては、アメリカ・アラバマ州ハンツビルのMTMUS工場にて生産されており、ここで北米トヨタ向けとなるカローラクロス (Toyota New Corolla Cross) も製造されています。

MMVOにて、スマートブレーキサポートのエラーが特定された翌日、MTMUSのエンジニアが、新しく組み立てられた2025年モデル・CX-50のハイビーム制御システムに問題があることを確認。

幸い、既に顧客向けに納車されている車両の事故に関する報告はありませんが、今回対象となっている672台分の車両(MAZDA3:142台、CX-30:528台、CX-50:2台)のフロントカメラを検査し、必要に応じて対策品に交換するとのことです。

最悪の場合、火災のとなる恐れアリ

続いて、アストンマーティンのSUVモデルとなるDBX707の1車種・計155台にリコール。

不具合内容としては、エンジンのオイルクーラーホースにおいて、製造工程が不適切なため、ホース内壁に細かなくぼみ等が形成され、厚さが不均等になっているものがあるとのこと。

このホース内壁の薄い部位に、エンジン作動中に発生する油圧(約7.85 bar)がかかると、当該部位周辺から破裂しオイルが漏れ、警告灯が点灯するため、最悪の場合、漏れたオイルが高温部にかかり火災となるおそれがあるとしてリコールを届け出ています。

対象モデルをチェックしていこう!

 

気になる対象モデルは以下の通り。

これによる事故は起きていないものの、既に1件の不具合が報告されており、本国からの情報により明らかになっています。

【リコール対象モデル一覧】
[対象型式/対象車台番号/製作期間/対象車台数]

[DBX707]
・7BA-AM801/SD7VTJBW9PTV07010~SD7VTJBW2RTV11046/令和4年9月28日~令和5年12月19日/155台

改善措置としては、全車両、エンジンのオイルクーラー入口側と出口側のホースを対策品に交換するリコール作業を実施するとのことです。

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