三菱の新型トライトンにナビとエンジン関連のリコール&サービスキャンペーンのダブルパンチ!ルノー・メガーヌRSも追突事故につながる危険な不具合も
バック時にリアカメラ映像が表示されず、保安基準に適合しない恐れアリ
三菱のピックアップトラックモデルでお馴染みとなる新型トライトン (Mitsubishi New Trion)の1車種・計2,397台にリコール。
不具合内容としては、ナビゲーションシステムにおいて、制御プログラムが不適切なため、特定の操作をした場合に、液晶画面が黒くなったりフリーズしたりすることがあるとのこと。
そのため、液晶画面に直前直左確認用のカメラ映像が表示されず、保安基準第44条(後写鏡等の基準)に、また、後退時にリヤカメラ映像が表示されず、保安基準第44条の2(後退時車両直後確認装置)に適合しなくなるおそれがあるとしてリコールを届け出ています。
対象モデルをチェックしていこう!
気になる対象モデルは以下の通り。
これによる事故は起きていないものの、既に22件もの不具合例が報告されており、市場からの情報により明らかになっています。
【リコール対象モデル一覧】
[対象型式/対象車台番号/製作期間/対象車台数][トライトン]
・3DF-LC2T/LC2T-0000201~LC2T-0002684/令和6年1月22日 ~ 令和6年8月6日/2,397台
なお三菱によると、今回のリコールは、令和6年7月18日付けの届出番号「5505」にて、アウトランダーPHEVに対してのリコール届出を行ったものでありますが、継続調査の結果、他車種において同様の不具合が発生するおそれがあることが判明したため、新たに届出をしたものとなっています。
自身が所有する車がリコールに該当しているか否かをチェックする方法は?
今回のリコールについて、自身が所有している車が不具合等の対象になっているかどうかを確認する方法として、上の画像の車検証の車台番号記載場所をチェックし、「三菱のリコール等情報対象検索サイト」にてアクセスし、その車台番号を入力することで確認可能です。
エンジン制御関連の不具合が2種類発生する模様
続いては、三菱の新型トライトンの1車種・計1,300台にサービスキャンペーン。
不具合内容としては、以下の2種類とのことで、何れもエンジン制御絡みのサービスキャンペーンとなっています。
[不具合①]
エンジンECUにおいて、トルク制限を行う制御プログラムが不適切なため、エンジンの吸気温度が低い場合に、1速加速時のエンジントルクが設計値より大きく制限される設定となっています。
そのため、1速での加速不足や、1速から2速への変速完了後にショックが発生することがあります。
[不具合②]
エンジンECUにおいて、エンジンオイルの交換時期の設定に誤りがあるため、正規の1万5千km毎ではなく、1万km毎にコンビネーションメーター内にリマインダーを表示する設定となっています。
そのため、使用者がエンジンオイル交換時期を正しく判断できません。
対象モデルをチェックしていこう!
気になる対象モデルは以下の通り。
なお、これによる事故や不具合の報告に関する詳細が掲載されていないため、市場による情報なのか社内から得られた情報なのかは明らかになっていません。
【サービスキャンペーン対象モデル一覧】
[対象型式/対象車台番号/製作期間/対象車台数][トライトン]
・3DF-LC2T/LC2T-0000201~LC2T-0001558/令和6年1月22日 ~ 令和6年4月25日/約1,300台(①約1,300台、②約1,300台)
改善措置としては、➀と②それぞれ以下の通りとなっています。
不具合①:全車両、エンジンECUの制御プログラムを対策仕様に書き替えます
不具合②:全車両、エンジンECUの制御プログラムを正規仕様に書き替えます。また、リマインダー表示と実際の交換時期のずれを無くすため、エンジンオイルとエンジンオイルフィルターを交換します