ホンダ新型シビックRSに試乗後、改めてシビックタイプR (FL5)に乗ってみる。「あのオプションの違いが明確」「ドア開閉やステアリングの重さ」等
シビックRSに試乗した上で、改めて自分のシビックタイプR (FL5)に乗ってみる
前回のブログにて、マイナーチェンジ版・ホンダ新型シビック (Honda New Civic)の発売に合わせて、新グレードとなるシビックRSが追加され、発売直後に早速試乗させていただくことに。
その際、シビックRSに乗ってみて私が所有するシビックタイプR (New Civic Type R, FL5)と何が違うのか?を簡単に比較インプレッションしましたが、今回改めて自分のFL5を乗ってみて比較することに。
あくまでも素人目線での比較ではありますが、両車でスペックや方向性、キャラクターが全く異なりますから、エンジン性能などの比較はしていないので、その点は予めご了承ください。
ドアの重厚感は大きく異なり、車内に入り込んでからの感情も異なる
まずはドアの重厚感について。
これはドアを開けた瞬間の重みや音からも、「やっぱりタイプRの方が重厚感がある」と明確にわかるポイントで、スタンダードなFL1とFL4とで差別化しているところ。
そして車内に乗り込んでからドアを開けたときの”ボフンっ!”という重々しい音も、国産車というよりも欧州系のスポーツカーに乗っているかのような感覚になるため、「公道を走る」という目的は同じなのに、ワクワク感がまた違ってくるのもユニークなところ。
もちろん、シビックRSでも走る前からワクワク感や高揚感はあったものの、その気持ちを更に高めてくれるためのアクセントとして、深紅ともいえるレッドのスポーツシートが更に引き立ててくれているのだと思います。
ブラックメインでレッドのディテールアクセントを持つシビックRSの場合は、紳士的で優雅なグランドツーリングを堪能させてくれるような、そんな楽しさがある一台でしたが、FL5の場合は、(ちょっと表現は大げさかもしれませんが…)ドライバーの根底にある闘争心を引き出してくれるような、またジャンルの違う楽しみがあるように感じました。
フロアマットの毛足の長さが違うのも大きい
ちょっと地味ではありますが、ドア開閉の次に大きな違いを感じたのが純正フロアマット。
シビックRSのフロアマットと、FL5のフロアマットの色見やデザインが異なることはもちろんですが、一番の違いは毛足の長さ。
靴を履いていても脱いでいても感触が全く異なり、FL5の場合だと毛足がとても長いため、スポーティなのにラグジュアリーさも感じられるギャップはもちろん、「7万円のオプション費用を支払ってこれだけ豪華さを感じられるのはお得」だと思うんですね。
シビックRSのフロアマットも柔らかい毛足で快適なのですが、この点はホンダとしても大きく差別化したかったところなのかもしれません。
エンジン始動からシフトフィールまでの違いは?
続いてはエンジン始動からシフトフィールまでの違いを見ていきましょう。
エンジンについては、そもそも両車でスペックが大きく異なるため「パワーやトルク、レスポンス」という点で比較するつもりは全く無いのですが、エンジン始動時のサウンドや振動は、やはりFL5の方が大きめ。
とはいっても、シートに伝わってくる振動が不快とかそういったレベルの話ではなく、比較的控え目なシビックRSの振動に比べて…という意味合いなので、そこにどちらが優れている?という比較の話はありません。
あとはやっぱりシフトフィールですが、両車ともにレブマッチシステムを採用していることや、フライホイールの軽量化による吹き上がりの向上も影響してなのか、フィーリングとしてはどちらもスコスコとシフト変換できるのでストレスフリー。
ただエンジン性能が異なることもあってか、レブマッチシステムを活用してシフトダウン時のブリッピング音の大きさやダイレクト感、エンブレの強さはFL5の方が強い印象。
そして、相変わらず「シフト操作が下手な私でも、上手く操作できているように演出してくれる」のはシビックRSもFL5も同じで、「スポーツカーの走りを楽しんでほしい」「スポーツカーは乗ってナンボ」と感情に訴えかけてくれるような、そんなエモーショナルさが両車に備わっていることは確かだと思います。