大丈夫か日産…新型フェアレディZのイカズチイエローやセイランブルー、アリアのサンライズカッパーといったイメージカラー全て廃止はブランドイメージを下げる?
「技術の日産」が「技術の日産ではなくなった」という見方も?
2024年11月8日に受注再開がアナウンスされ、更にMY25モデルが発表されたばかりとなる日産の新型フェアレディZ (Nissan New Fairlady Z, RZ34)。
繰り返しになってしまい大変恐縮ではありますが、今回の一部改良により、全グレードにおいてSOSコールが標準装備され、更に以下のボディカラーが変更・廃止となりました。
[新カラー追加]
◆ワンガンブルー
◆ミッドナイトパープル
◆バイブラントレッド×スーパーブラックルーフ2トーン
◆ブリリアントホワイトパール×スーパーブラックルーフ2トーン
[廃止になったカラー]
▲セイランブルー×スーパーブラックルーフ2トーン
▲イカズチイエロー×スーパーブラックルーフ2トーン
▲プリズムホワイト×スーパーブラックルーフ2トーン
▲カーマインレッド×スーパーブラックルーフ2トーン
こうしたカラーラインナップを見ると、「日産はイメージカラーさえも塗れなくなってしまったのか」と思うと同時に、「技術の日産とは何だったのか?」と疑問に思う方も少なくないと思います。
日産はもう少し「イメージカラー」を大事にしてほしかった
今回の2025年モデルのボディカラー変更に伴い、RZ34のイメージカラーでもあったセイランブルーとイカズチイエローが廃止になったわけですが、私がいつもお世話になっている日産ディーラーによると、RZ34を検討されていたお客さんからのクレームの声が多かったとのこと。
特にイカズチイエローに関しては、2020年にフェアレディZプロトとして発表された際のイメージカラーであり、初回抽選限定240台のみとなるProto Specの専用カラーでもあったため、日産としても「RZ34=イカズチイエロー」を大事にしていくものだと思っていましたが、まさかこんなにも簡単に廃止にしてしまうとは…(しかもZ34で採用されたプレミアムアルティメイトイエローに置き換えられるわけでもなかった)
元々数の出にくいニッチなスポーツカー市場であり、イカズチイエロー自体も数の出ないカラーだったとは思うものの、そのモデルのイメージカラーとして支え続けてきたことに変わりはないですし、「RZ34こそイエロー」とイメージしていた方も多いと思うんですね。
廃止となったボディカラーに対して、今更どうこう言っても何も進展はしないのですが、こうしたイメージカラーを次々とあっさり廃止してしまうのを見ると「日産はラインナップモデルだけでなく、ボディカラーも大切にしないのか」というネガティブイメージを持たれる方も多いと思いますし、「イメージカラーも塗ることができないほど、日産は技術力を落としているのか」など、根本的なブランドイメージの低下にもつながってしまうと思うんですね。
実際のところ、日産ディーラーにも「イカズチイエローやセイランブルー、カーマインレッドといった有彩色が廃止になるということは、塗装工程において問題があったからじゃないの?」といった指摘もあったとのこと。
ディーラー側としては、メーカーの内情を把握しているわけではないので「そこまでの情報はわからないですが…」と答えることしかできず、仮に塗装工程とは別の問題があったとしても、独り歩きする情報がSNSを通して拡散されてしまう世の中なので、イメージカラーを売ることができないことに関してはディーラー側も悔しいと思うんです。