ジャガーの大炎上したティーザー動画は「注目を集めるため」の戦略的なものだった!ホンダ公式が新型アコード/ステップワゴンの受注停止を示唆
批判・大炎上はあったものの、それ以上に多くの注目を集めたジャガーの戦略勝ちだった
2024年11月19日、ジャガーはブランド刷新及び新世代ピュアEVモデルを市販化することで、ロールスロイスやベントレーといった超高級自動車メーカーに対抗するブランドへとアップデートする計画があり、そのための第一弾としてティーザー動画を公開しました。
しかしその動画の内容は、これまでの昔ながらの伝統を受け継ぐジャガーではなく、「Copy Nothingキャンペーン」の一環として、まるでファッションブランドのようなティーザー動画となり、車の面影など一切ない特殊な内容でした。
このティーザー動画に対して、SNSなどでは大きな批判・物議を醸しながらも、それ以上に多くの注目を集めた、これまでのジャガーには無かった大きな出来事でもありました。
ジャガーとしては「批判・炎上」こそが最大の注目要素だと考えたようだ
こちらが今回、ジャガーが公開した「Copy Nothingキャンペーン」の一環でもあるティーザー動画の一部。
このサムネを見る限りでは、欧州の高級自動車メーカーであるジャガーのティーザー動画とは思えないほどの変貌っぷりで、何かのファッション動画と間違えたのでは?と思う程。
ジャガーは新しいブランドアイデンティティとして、ビジュアル言語やシグネチャーを導入し、鮮やかな色彩を取り入れることでブランドイメージを刷新。
繰り返しにはなりますが、自動車CMというよりは、アート/ファッションショーのような奇妙なプロモーションビデオにも見えるわけですが、これが世界的に大きな物議・批判・炎上したことでとんでもない注目度を集めたわけですね。
何かを変えるためには、批判されることも覚悟の上でやらないと前に進めない
もちろんSNSでは、「ジャガーも終わったな」「ジャガーって車を売るメーカーだよね?」といったコメントも殺到し、現地BBCニュースでも大々的に取り上げられるほどの注目を集めました。
ちなみにこの出来事について、BBCニュースはジャガー広報担当者に取材したところ「当社としては、これまでの伝統やルールを破ること、騒ぎを切り抜けるために、何かをしなければならなかった」とコメント。
加えて、同社マネージングディレクターであるロードン・グローバー氏も同様の意見を述べており、ファイナンシャルタイムズ紙に対しては「黒人や白人を主役にしたことで、世間は”下劣な憎悪”と揶揄しているが、我々は政治的な意図など一切ない」と語った上で、「私たちはブランドを再構築し、まったく異なる価格帯で行動する必要がある。そのため、これまでとは違う行動を取らなければならない。従来の自動車のステレオタイプから脱却することが狙いだった」とコメントしています。
つまり、ジャガーとしては今回の騒動は想定していた、もしくは想定以上の反響による大成功だったと語っており、2024年12月2日に発表する次世代ピュアEVモデルを大々的に発表できるとも語っています。
イーロン・マスク氏が反応したこともあって、SNSでは1.6億回も視聴された
なお今回のティーザー動画については、X(旧Twitter)では累計1.6億回の視聴され、ピュアEVのライバルでもあるイーロン・マスク氏もコメントしたことで更に注目を集めました。
ジャガーとしては、イーロン・マスク氏が反応したことも含めて「注目度を高めた」ことの要因としていて、ジャガーとしては「リスクはあった」ものの、注目を集めるための戦略としては大勝利となったわけですね。
新たなティーザー画像もある意味で注目を集めた
そんな戦略勝ちしたジャガーですが、遂に最近新たなティーザー画像を公開。
上の画像の通り、新世代ピュアEVと思われるリアデザインの一部を公開しているわけですが、大きく張り出したリアフェンダーに対して、何とリアハッチガラスが存在せず、謎のダクトのようなモノがリアバンパーに採用されています。
ちなみにこちらが、ティーザー画像をヒントに仕上げられたレンダリング画像になるわけですが、「リアテールランプはどこいったの?」「本当にこのデザインで登場するの?」と、これまた物議をかもしたティーザー画像でもあるため、これもまたジャガーとしては戦略勝ちなのかもしれません。
そしてこちらが、アウタードアハンドル…ではなくてエアコンの吹き出し口になるようで。
意外とこのあたりのデザインはおしゃれで斬新。
細部の特徴がどのようになっているのか上手く演出されていて、そもそもピンポイントで点灯しているLEDはどのような効果があるのか?なども気になる所ですね。