日産幹部「日産はあと12~14か月で倒産する」と報道→2023年にはカルロス・ゴーンが「2~3年で倒産する」と発言も。北米スバルがMY25新型WRXを発売へ
前CEOであるカルロス・ゴーン氏は、2023年に「日産は2~3年以内に倒産する」と語っていた
2024年11月、日産は2024年度上期の決算報告にて「売上高」「営業利益」「形状利益」そして「販売台数」など全てにおいてマイナスであることを報告しました。
日産の経営状況は芳しくなく、今後は生産台数も減らし、数千人規模のリストラ、そして三菱の株式の3分の1を売却するなど、目の前にある利益・資金繰りに苦慮している状況です。
こうしたなか、ファイナンシャル・タイムズ紙の報道によると、匿名の日産幹部2人が同紙に対して「日産が生き残るのは、あと12か月~14か月だと考えられる」と語り、加えて「今後さらに厳しい状況になるだろう。そして最終的には、日本とアメリカで現金を生み出す必要がある」と語ったそうです。
日産とホンダとの提携が、今後のキーポイントになる?
ファイナンシャル・タイムズ紙は、匿名の日産幹部2人に対して取材を続けたところ、日産はルノーの株式保有の一部を置き換えるため、銀行や大手保険グループなどの新たな長期投資家を探しているとのこと。
同社はまた、長年のライバルであるホンダが日産の株式の過半数を取得する可能性も否定していないため、「あらゆる選択肢」が検討されていると述べ、日産は最近、ホンダ(および三菱)と長期的なEV開発に関する提携契約を結んでいました。
一方でルノーは、ホンダへの株式の一部売却も検討中とのことですが、報道によると、ルノーは日産との25年にわたる提携関係の再構築を検討していることも。
ファイナンシャル・タイムズ紙曰く、同社内の匿名からの情報筋によると、ホンダと日産の提携関係の拡大は、ルノーにとって「プラスにしかならない」とコメント。
アメリカと日本での販売不振を受け、日産は2024年11月初めに9,000人以上のリストラを決め、同時に生産数を20%近く削減することも明らかにしました。
日産の営業利益は第3四半期に85%減少し、純損失は93億円、リストラ策の一環として人員削減と生産削減を行うことで30億ドルの節約になると見積もっていますが、これはあくまでも表面的な対策であり、根本的な対策・治療法にはつながっていないのが現状です。
カルロス・ゴーン氏の予言も含め、日産はいよいよ窮地に追い込まれている
ちなみに2023年10月には、日産の前CEOであるカルロス・ゴーン氏が「日産は2年~3年以内に倒産するだろう」とコメントしたことが大きな話題となり、そのコメントは自身が日産を去ったことによる皮肉や嫌味から生まれた「根拠のない発言ではないか?」とも報道されていましたが、今となっては時期的なタイミングも含めて「予言通りになりそう」との見方も。
もしかするとカルロス・ゴーン氏は、日産がこうなることを想定していて、具体的な根拠に基づきながらも「意図的に仕向けていたのではないか?」とも考えられますが、そうなると日産は「根本的な問題」を見つけることができないままになってしまうのかもしれません。